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特色・理念
薬学部長からのメッセージ
福岡大学薬学部のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。このページを閲覧されている皆様は、「福岡大学薬学部」に興味をお持ちの方と思います。
福岡大学薬学部は以下のように魅力に溢れた学部です。
九州では最古の私立薬学部
福岡大学薬学部は1960年に創設され、これまでに約12000人の卒業生を輩出しています。そして卒業生の多くは、薬剤師として病院・保険薬局、行政機関などで国民の健康維持・増進に貢献しています。皆様が5年生になり実務実習で薬局・病院に出向いた際、卒業生の先輩薬剤師が温かく迎えてくれるでしょう。
総合大学の利点を活かし、他学部と連携して学べる薬学部
福岡大学は、薬学部と同じキャンパス内に医学部及び大学病院を有しており、互いに連携し、実務実習など総合医療(チーム医療)教育の実践の場として優れた教育環境を有しています。ちなみに九州の私立薬学部の中で大学病院を併設しているのは、福岡大学薬学部のみです。
独自性のある薬剤師育成を目指す薬学部
薬学部では、令和6年度入学生から新しい教育カリキュラムを導入します。この新しいカリキュラムでは、実践的な薬物療法を学ぶための臨床系演習科目や急速なAI・デジタル化が進む医療業界に適応するためのICT関連科目の新設などが特徴です。さらに、「がん薬物治療学コース」も新設され、がん薬物療法に特化した知識と技能を身につけることができます。今後、過剰になることが予想される薬剤師の中で、福岡大学薬学部ならではの独自性を持った「がんの薬物療法に強い」薬剤師の育成が狙いです。
学生からの満足度の高い薬学部
薬学部は学ぶべき科目は多く、大変な学部であることは想像に難くないです。しかしながら、多くの学生がやりがいを感じ、本学の教育環境や指導に満足しています。その証拠として、毎年卒業生に実施しているアンケートにおいて、実に98%の学生が「福岡大学薬学部への進学に満足している」と回答しています(2022年卒業生回答)。
是非、本学で充実した6年間を過ごし、本学で共に学ぶことにより、多様な時代の変化にも柔軟に対応でき、臨床現場で生涯に渡って活躍できる薬剤師や医療人を目指しましょう。
薬学部長 松末 公彦
特色|充実した施設
福岡大学の広いキャンパスの中で、主に薬学部生が学生生活を過ごす施設は16号館および17号館になります。
16号館は、学部開設45周年と薬学教育6年制のスタートにあわせて、平成17年に建設されました。それまで分散していた施設や研究室を集中させ、最新の機器・設備を導入したことにより、より効果的で質の高い教育・研究の実施が可能となりました。
そして、平成21年8月、福岡大学が創立75周年を迎える記念すべき年に、6年制教育における長期実務実習、医薬品領域の先端的教育研究、臨床薬学の基盤構築と高度な専門職能を有する薬剤師の育成を進めるための新しい薬学部棟として17号館が竣工し、9月の後期授業より運用を開始しました。
17号館は、地下1階、地上7階建てで、16号館のすぐ西側に位置しています。1・2階は主に基礎教育を行うスペースであり、薬学部では最大となる375人収容の大教室のほか、中教室、小教室、学習室、SGD室、研修室、DI実習室、最新のパソコン150台を設置したPC教室が設けられています。3・4階は実務実習事前教育に関連する教育施設が中心であり、調剤実習室、服薬指導実習室、薬局実習室、輸液調剤実習室、製剤室、TDM実習室、実務実習支援室などが設置されています。また、屋外には本格的な温室を備えた薬用植物園もあります。
平成24年には薬学部のすぐ横に、大学図書館としては国内屈指の規模を誇る福岡大学新中央図書館が完成しました。
16号館
17号館
特色|地下鉄七隈線で都心からわずか16分
薬学部から徒歩数分の距離に福岡大学の正門があります。地下鉄七隈線「福大前駅」は、正門のすぐそばで、「天神南駅」まで16分で結びます。また、本学の周辺には「福大」の文字が付いたバス停がいくつもありますが、薬学部の近くにも「福大薬学部前」の停留所があります。都心と直結した交通アクセスは皆さんのキャンパスライフをより楽しく多彩なものにしてくれるでしょう。
特色|薬学部薬学科の特色と理念
薬学部は「化学、物理学、生物学などを基盤とし、薬物を通して人々の生命と健康を守る総合生命科学である」との基本理念のもと、昭和35年に創設されました。近年の医療技術の高度化、医薬品に関わる先端科学技術の著しい進歩、および高齢化などの社会環境の急激な変化、全人的医療への転換など21世紀の新しい医療のあり方を背景に、薬学教育は平成18年度より、従来の4年制から6年制に改められました。本学部では、これを機に6年制の薬学科に一本化し、医薬品の開発や安全使用に関する基礎的・臨床的先端研究の推進をもって国民の健康と福祉に貢献する」ことを新たな教育研究の理念として掲げました。これは、医療人としての使命感、倫理観をもち、高度な薬学の知識・技能・態度を身につけた薬剤師ならびに薬学教育研究者の養成を目指すもので、これまでの本学部の理念・目的をより一層明確化したものです。
本学部は6年制一貫教育の中で、卒業時に必要とされる10の資質の修得を行います。
1.薬剤師としての心構え
2.患者・生活者本位の視点
3.コミュニケーション能力
4.チーム医療への参画
5.基礎的な科学力
6.薬物療法における実践的能力
7.地域の保健・医療における実践的能力
8.研究能力
9.自己研鑽
10.教育能力
本学は、薬学部と同じキャンパス内に、医学部(医学科、看護学科)、大学病院、スポーツ科学部(スポーツ科学科、健康科学科)などが存在しており、総合医療(チーム医療)教育を学習・体験できる絶好の条件を有しています。また、人文学部(教育・臨床心理学科など)など種々の文系学部を擁する総合大学であり、全人教育、教養教育の場としても相応しい大学です。この総合大学の利点を最大限に活用し、薬学部の目的・理念の達成に努めていきます。
薬学部の卒業生は約10000人に達し、その多くは有能な薬剤師として病院・保険薬局、行政機関などで国民の健康維持・増進に貢献するとともに、薬局長、薬剤部長として現場の指導や人材養成に寄与しています。また、大学、製薬企業、公的研究機関において優れた研究者として数々の優れた研究成果を挙げており、医療技術の高度化、医薬品に関わる先端科学技術の発展に貢献しています。
今後、新しい教育改革のもとで「医療の場において高度な能力を発揮できる薬剤師養成のための教育とその基盤となる研究の推進」に努めていきます。このために、医療において重要な役割を占める医薬品の領域の先端的教育研究、臨床薬学の基盤構築と高度専門職能を有する薬剤師育成を一層進めていきます。平成21年度に薬学部棟別館が増築され、そこに薬学共用試験、薬学導入教育、卒後教育などのための「薬学教育支援センター」を設置しています。また、創薬と医薬品の適正使用の実践、あるいは予防医学、薬物乱用、機能性食品などの関連領域の教育研究を医学部、病院の支援・協力を得ながら推進することによって、研究マインドを持った臨床薬剤師あるいは臨床マインドを持った研究者、技術者、行政に携わる人材を育成していきます
特色|高い合格率を誇る薬剤師国家試験
充実したカリキュラムが学生たちの向学心を刺激し、「高度な薬剤師養成に向けた教育システム構築の試み」を学内ネットワークとコンピュータシステムを整備することによって高い教育効果を得、薬剤師国家試験の合格率を大幅に向上させています。
過去の国家試験の結果
2024年(令和6年)第109回薬剤師国家試験
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内訳 受験者数 合格者 合格率 合格率 (全国平均) 新卒 (6年制) 203 184 90.64% 84.36% 既卒 (6年制) 84 50 59.52% 42.42% 既卒 (旧4年制) 1 0 0.00% 43.87% 総計 288 234 81.25% 68.43%
2023年(令和5年)第108回薬剤師国家試験
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内訳 受験者数 合格者 合格率 合格率 (全国平均) 新卒 (6年制) 193 175 90.67% 84.86% 既卒 (6年制) 85 48 56.47% 44.05% 既卒 (旧4年制) 0 0 0.00% 36.65% 総計 278 223 80.22% 69.00%
2022年(令和4年)第107回薬剤師国家試験
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内訳 受験者数 合格者 合格率 合格率 (全国平均) 新卒 (6年制) 187 172 91.88% 85.24% 既卒 (6年制) 88 48 54.55% 40.75% 既卒 (旧4年制) 1 0 0.00% 39.26% 総計 276 220 79.71% 68.02%
2021年(令和3年)第106回薬剤師国家試験
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内訳 受験者数 合格者 合格率 合格率 (全国平均) 新卒 (6年制) 197 181 91.88% 85.55% 既卒 (6年制) 81 44 54.32% 41.29% 既卒 (旧4年制) 3 0 0.00% 36.14% 総計 281 225 80.07% 68.66%
2020年(令和2年)第105回薬剤師国家試験
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内訳 受験者数 合格者 合格率 合格率 (全国平均) 新卒 (6年制) 195 170 87.18% 84.78% 既卒 (6年制) 84 45 53.57% 42.67% 既卒 (旧4年制) 4 0 0.00% 36.10% 総計 283 215 75.97% 69.58%
2019年(平成31年)第104回薬剤師国家試験
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内訳 受験者数 合格者 合格率 合格率 (全国平均) 新卒 (6年制) 235 214 91.06% 85.50% 既卒 (6年制) 66 38 57.58% 43.07% 既卒 (旧4年制) 3 0 0.00% 33.72% 総計 304 252 82.89% 70.91%
2018年(平成30年)第103回薬剤師国家試験
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内訳 受験者数 合格者 合格率 合格率 (全国平均) 新卒 (6年制) 183 168 91.80% 84.87% 既卒 (6年制) 59 36 61.02% 47.00% 既卒 (旧4年制) 3 0 0.00% 32.58% 総計 245 204 83.27% 70.58%
2017年(平成29年)第102回薬剤師国家試験
内訳 受験者数 合格者 合格率 合格率 (全国平均) 新卒 (6年制) 219 201 91.78% 85.06% 既卒 (6年制) 57 37 64.91% 50.83% 既卒 (旧4年制) 6 2 33.33% 30.21% 総計 282 240 85.11% 71.58% 2016年(平成28年)第101回薬剤師国家試験
内訳 受験者数 合格者 合格率 合格率 (全国平均) 新卒 (6年制) 212 200 94.34% 86.24% 既卒 (6年制) 66 51 77.27% 67.92% 既卒 (旧4年制) 4 1 25.00% 34.29% 総計 282 252 89.36% 76.85% 進級率(令和3年4月時点)
16台 平成28年入学 6年生 210 5年生以下 15 進級率 93.33% 17台 平成29年入学 5年生 211 4年生以下 18 進級率 92.14% 18台 平成30年入学 4年生 219 3年生以下 10 進級率 95.63% 19台 令和元年入学 3年生 228 2年生以下 2 進級率 99.13% 20台 令和2年入学 2年生 226 1年生以下 5 進級率 97.84% 理念|福岡大学の特色と理念
福岡大学の母胎となった福岡高等商業学校は、昭和9年に創立されました。在学生数2万人余、卒業生22万人余を輩出しています。
現在の本学は、人文学部、法学部、経済学部、商学部(第二部を含む)、理学部、工学部、医学部、薬学部、スポーツ科学部の文系・理系双方にまたがる9学部31学科、大学院10研究科32専攻から構成されています。しかも、全学部が同一キャンパス内に設置されている特徴をあわせもっています。そのため学生は多様な分野の科目を履修することができ、学際的な教育研究に触れる機会が多く、こうしたことから、本学の学部配置は幅広い知識と科学倫理を持った人材の育成に大きな効果を発揮しています。また、研究機関としては分子腫瘍学センター、資源循環・環境制御システム研究所、都市空間情報行動研究所、高機能物質研究所が設置されており、これらの研究所も学生の知的関心を大いに刺激する場となっています。
今後、本学が独自な特色を持って発展していくために、本学は以下のごとき理念と目標を新たに掲げました。
すなわち、福岡大学の理念は、1.人材教育「(Specialist)」と「人間教育(Generalist)」の共存
2.学部教育「(Faculty)」と「総合教育(University)」の共存
3.地域性「(Regionalism)」と「国際性(Globalism)」の共存
であり、これらの理念を踏まえて進む本学の目標は、1.学術文化の探求と発展を担う知識人の育成
2.高い事務能力を備えた有能な職業人の育成
3.国民の健康増進への寄与と地域社会への医療奉仕
4.学際的な研究成果を発信する情報拠点の構築
です。総合大学である本学では薬学部学生に対する共通教育が主として、人文学部、理学部、スポーツ科学部に所属する教員によって行われます。このことは、薬学部学生に対する人間教育の幅を拡げることになり、本学教育の特色の一つとして挙げることができます。
その他、教育研究支援のための総合情報処理センター、RIセンター、アニマルセンター、言語教育研究(LL)センター、留学生教育センター、および健全・健康生活支援のための健康管理センター、ヒューマンディベロップメントセンター、環境保全センターなどが全学共同利用施設として設置され、それぞれに学生生活の充実に寄与しています。中でも健康管理センターは、学生・職員の健康管理だけでなく、診療所を併設し糖尿病などの慢性疾患の外来診療を行っていることから、診療所との連携を図ることによって医療職としての薬剤師教育に活用していくことにしています。理念|薬学部薬学科の特色と理念
薬学部薬学科の教育研究の理念と目的
薬学部薬学科は、「医薬品の開発や安全使用に関する基礎的、臨床的先端研究の推進をもって国民の健康と福祉に貢献すること」を教育研究の理念とする。この理念に基づき、「医療技術の高度化、医薬分業の進展に伴う医薬品の安全使用及び医療の担い手としての質の高い薬剤師の育成という社会的要請に応えるため、基礎科学の総合を基盤としながら、医療人としての使命感と倫理観を十分に理解し、高度な薬学の知識を身に付け、臨床に係る高い実践的な能力を備えた薬剤師、並びに教育・研究者を養成すること」を教育研究上の目的とする。
理念|薬学部、薬学科の3つのポリシー
薬学部のディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
薬学部の教育課程においては、以下に掲げる能力を備え、厳格な成績評価のもとで所定の単位を修得した学生に卒業を認定し、学位を授与します。
A) 幅広い教養と基礎的科学力を身に付け、高度な薬学の知識を理解している。
B) 薬の専門家として必要とされる臨床に係る高い実践的能力を備えている。
C) 教育・研究能力を有し、医療人としての倫理観、使命感、責任感を持っている。薬学科のディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
薬学科は人材養成および教育研究の目的を達成するためのカリキュラムを策定している。開講科目に対して厳格な成績評価を行い、薬学部が設定した共通教育科目および専門教育科目に関して所定の単位を修得した者に対して学位を授与する。
卒業までに身につけるべき資質は以下の通りである。
【知識・理解】
A-1) 物理・化学・生物に関する科学的知識を理解している。
A-2) 薬剤師として必要とされる高度な薬学的知識を理解している。
A-3) 人文科学・社会科学・自然科学についての基本的知識を理解している。
A-4) 社会のグローバル化に対応するための外国語に加え、科学英語を理解している。【技能】
B-1) 他者との信頼関係を築くためのコミュニケーション能力を備えている。
B-2) チーム医療における薬剤師としての基礎的な職能を備えている。
B-3) 最適な薬物療法を提案する能力を備えている。
B-4) 地域における人々の健康増進や公衆衛生を管理できる能力を備えている。【態度・志向性】
C-1) 医療人としての倫理観、使命感、責任感を持っている。
C-2) 教育・研究能力を有し、生涯にわたり自己研鑽する意欲を持っている。
C-3) 次世代を担う人材を育成する意欲と態度を持っている。
C-4) スポーツや運動を通じて、心身の健康維持・増進を目指す姿勢を持っている。薬学部のカリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
1) 教育内容
薬学部のカリキュラムは、広い視野と豊かな人間性・倫理観を養うための総合教養科目や保健体育科目、社会のグローバル化に対応するための外国語科目、基礎薬学、衛生薬学、医療・臨床薬学などの専門教育科目と実習、薬物療法における実践的能力を養うための実務実習、問題解決能力を養うための卒業研究、高度な薬学専門知識を涵養するための薬学アドバンスト科目から構成されている。2) 教育方法
授業科目を共通教育科目と専門教育科目に分け、それらを体系的に編成し、講義、演習、実習を適切に組み合わせた授業を行う。すべての科目に一般目標(GIO)、複数の到達目標(SBO)、授業計画を設定し、予習・復習による学修効果を高める。実習科目では、少人数制で実践的な技術や技能を習得させ、自己表現力、コミュニケーション能力、問題解決能力・研究能力を養うためにスモールグループディスカッション(SGD)、ロールプレイ、プレゼンテーションなどを行う。薬学科のカリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
1) 教育内容
薬学の学位(教育)プログラムにおけるカリキュラムは、ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)に掲げた薬の専門家として必要とされる【知識・理解】、【技能】、【態度・志向性】を段階的、発展的に身に付けることができるように編成されている。医療人である薬剤師としての意識を高め、コミュニケーション能力を養う科目を開講する。
広い視野と豊かな人間性・倫理観を養うために幅広い共通教育科目を開講する。
社会のグローバル化に対応するために、共通教育科目の外国語科目に加え、科学英語を学ぶための薬学演習や薬学研究を開講する。
基礎・創薬科学から衛生薬学および医療・臨床薬学に関する知識、技能を体系的に学べるような科目と実習を配置する。
薬剤師として必要とされる薬物療法や地域の保健・医療における実践的な知識、技能、態度を修得するために、実務実習を開講する。
研究課題を通して、問題解決能力・研究能力を養うことと人格形成のために、薬学研究を開講する。
高度な薬学専門知識を涵養するために、薬学アドバンスト科目を開講する。2) 教育方法
・「薬学教育モデル・コアカリキュラム」に準拠した科目と本学部独自の科目を体系的に編成し、講義、演習、実習を適切に組み合わせた授業を行う。
・講義、演習科目では、定期試験に加え、小テストやレポートなどの課題を課すことで予習・復習による学修効果を高め、知識の到達度を定期的に確認する。
・実習科目では、講義科目に対応した内容を少人数制で行うことにより、専門知識を高め、実践的な技術や技能を習得させる。
・自己表現力、コミュニケーション能力、問題解決能力・研究能力を養うためにスモールグループディスカッション(SGD)、ロールプレイ、プレゼンテーションなどアクティブラーニングを多様な形で実践する。アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
求める人材像(求める能力) A知識・理解 B技能 C態度・志向性 Dその他の能力・資質
A 知識・理解
(A-1) 高等学校の教育内容を幅広く学修しており、探究心旺盛で科学に関する素養を有する人
薬学科で学ぶ講義の前提知識として、高等学校までに学習する教科の基本的な知識は重要です。特に、生物・化学・物理の知識は、薬学において必須の知識となるので、入学までに十分理解しておくことが望まれます。物事の現象に対して、『なぜ?』と疑問に思うことが学問の前提です。高校生の間に、身の回りの様々な疑問・問題点を自分自身で積極的に調査し、その答えを導き出す姿勢、つまり探究心を育てておくことが重要です。なお、薬学科では将来優れた医療人となるために、入学試験に課されていない科目であっても幅広くしっかりと学んでおくことを望んでいます。
B 技能
(B-1) 患者ならびに医師をはじめとする医療関係者と適切に連携できるコミュニケーション能力を備えている人
医療は、医師をはじめとする多くの医療関係者との密接な連携により実現されています。その際、確かな根拠に基づいた自分の考えを、相手にわかりやすく簡潔に説明することが重要です。また、患者やその家族に対して薬や症状の情報を説明する際においても同様です。それゆえ、日本語の読解力や表現力を高めることが必要であり、高等学校での国語を中心とした科目により習得する能力は薬学科でも不可欠になります。日頃から、友人や先生、家族と積極的にコミュニケーションをとり、他人の考えを的確に理解し、自分の考えを論理的に主張できるよう心がけておくことを望んでいます。
C 態度・志向性
(C-1) 思いやり、倫理観、使命感そして強い責任感を備えている人
将来の医療人として、他人の考えや気持ちに思いを寄せることができるようになって下さい。また薬学部を卒業すると、将来的に人の命に携わる職業に就く可能性が高いでしょう。薬剤師や薬学研究者は人の命にかかわる仕事であり、少しでも使い方を誤れば、人の生死も左右してしまう薬を扱う仕事です。それゆえ、常に相手のことを考え行動する高い倫理観、自らが患者の治療に携わっているとの使命感や責任感を持つことが重要です。これらの多くは、高等学校の授業で直接的に習うものではなく、部活動などの学校生活や日常の生活において常に意識しておくことで身についていくものです。
D その他の能力・資質
(D-1) 医療業界のグローバル化に対応するため英語の資格を取得した人やスポーツや生活習慣を通じて、心身の健康維持・増進を目指す姿勢を持っている人
医療業界を取り巻く環境は、グローバル化が進んでいます。患者も日本人のみとは限らず外国人も増えています。また、医療関係の最新論文の多くは英語で書かれています。それゆえ、薬学科では英語の4技能(読む、聞く、書く、話す)を総合的に活用できる人を望んでいます。加えて将来医療人になる者が自身の健康に無関心では、患者に対して説得力のある医療を遂行できるとは思えません。よって、薬学科では普段から自身の健康維持・向上に心がけている人を望んでいます。
入学者選抜のねらい
薬学部薬学科は、基礎科学の総合を基盤としながら、将来医療人になるべく倫理観、使命感そして責任感を十分に理解できる人材を国内外から広く受け入れます。そのために、これまでに培われた基礎学力、活動や経験を通じて身につけた能力、技能、学ぶ意欲を、多面的・総合的に評価する多様な入学試験を実施します。
薬を通して人の為に役立ちたい、その情熱が原点
質の高い専門家としてはもちろん、信頼を寄せられる薬剤師に
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福岡市城南区七隈8丁目19-1福岡大学薬学部
092-871-6631 (内線 2262・2263)
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