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薬用植物紹介

緑のある部屋

時間があるときに適当に薬用植物・生薬の解説をしてみたり、してみなかったり‥‥
演習組の学生にも手伝ってもらいますので、不備があるかもしれませんが、その時はご指摘お願いします。



ナツミカン(夏蜜柑) (2013.12.13)

学名:Citrus natsudaidai
科名:ミカン科
生薬和名:キジツ(枳実)
使用部位:果実
生薬の性状:非常に硬い。特異臭。苦い。
主要成分:ナリンギン
薬効:健胃
漢方処方:四逆酸、温胆湯(漢方では芳香性苦味健胃薬、胸腹部のつかえ、膨満感を目標として用いられる)


ナツミカンは自然雑種によって生じた日本原産の柑橘。山口県の県花となっている。

キジツはダイダイ又はナツミカンの未熟果実をそのまま又はそれを半分に横切したものである。

ちなみに、トウヒはダイダイの成熟した果皮である。


みかんがおいしい季節になりましたね。夏蜜柑は冬の時期ではまだ酸っぱくて、食べるには初夏まで待たないといけないそうです。
みかんを食べ過ぎると、体を冷やしてしまうので注意してくださいね。

参考文献:生薬単
担当:田代



トベラ (2013.12.6)

・学名  Pittosporum tobira Ait.
・科  トベラ科
・属  トベラ属
・使用部位 葉
・生薬和名 海桐(トベラ)
・主要成分 ヘデラゲニン、タンニン
・薬効 殺菌、収れん

 東北南部以南に咲く常緑低木で、高さ1~3mで海岸近くに生ずる。密に分枝して全体は円い樹形をなし、葉は光沢がある。初夏、白色五弁で筒型の花を開き芳香がある。雌雄異株で、果実は熟すと開裂する。トベラの種子は赤褐色では粘着性があり、鳥のくちばしなどに付着して運ばれる。
 名前の由来は、茎葉に一種の臭気があり、昔、除夜に扉にさして魔除けとして使っていたからだと言われている。トベラの葉には、サポニンの一種の殺菌性ヘデラゲニン、収れん作用があるタンニンを含有し、乾燥した葉を水洗いし、日干し乾燥させたものを煎じ、寄生性皮膚病に民間薬として利用されたようである。

今年も一カ月をきりましたね。正月に薬用酒を飲むために、只今生薬をお酒で漬けています。どのような味になるかとても楽しみにしています。

参考文献 皇居外苑http://www.env.go.jp/garden/kokyogaien/news/search.php?year=2013&month=05
作成者  早川



ツルドクダミ (2013.10.11)

学名:Polygonum multiflorum
科名:タデ科
生薬和名:カシュウ(何首烏)
使用部位:塊根
主要成分:クリソファノール
薬効:強壮、解毒
漢方処方:当帰飲子(強壮、補血、解毒、緩下)


日本全土の山野に広く自生するタデ科の落葉性の蔓性多年草。

中国原産の植物だが、生薬の国産化を図った八代将軍徳川吉宗により中国から取り寄せられ、薬用に栽培が始められた。

ツルドクダミという和名は、葉がドクダミの葉に似たハート形をしていることにちなむ。ツルドクダミはタデ科の蔓性植物なのに対して、ドクダミはドクダミ科で類縁関係はない。
また、ドクダミ特有の臭いもツルドクダミにはなく、花の形も異なる。


10月に入りましたが、暑い日が続きますね。体調を崩さないよう注意して下さいね。


参考文献:生薬単
担当:田代


ムクゲ (2013.10.4)

・学名  Hibiscus syriacus Linne
・科  アオイ科
・属  フヨウ属
・使用部位 花蕾
・生薬和名 モクキンカ(木槿花)
・主要成分 サポナリン
・薬効 止瀉や鎮吐

和名は漢名,木槿の音読み「もくきん」から転訛したといわれています。花は早朝より開花し,夕方には萎んで落花してしまうことから,別名を朝開暮落花ともいいます。薬用にはつぼみおよび樹皮を用います。つぼみは生薬名をモクキンカ(木槿花)といい,止瀉や鎮吐薬とします。また樹皮は生薬名をモクキンピ(木槿皮)といい,水虫やタムシなどに用います。
 よく似た花にフヨウ(H. mutabilis)があります。ムクゲの花は直径が10cmくらいですが,フヨウは一回り大きく10~15cmくらいになり,少し遅れて夏から初秋にかけて咲きます。また葉は花同様に大きく,浅く掌状に裂けて葉の基部が心形となっていることなどで見分けることができます。中には夕方になるとお酒を飲んだように花が淡紅色を帯びる園芸品種もあり,スイフヨウ(酔芙蓉)という粋な名前で親しまれています。
「本草綱目」には、李時珍の説として、ムクゲの樹皮と花は、月経不順や腫瘍を治し、洗眼すれば目の病気もよくなり、肌の乾きをうるおし、体の調子をよくするとの記述があります。また、陳蔵器は、血便を伴う下痢や下痢後の、のどの渇きを止め、お茶代わりに飲むと、よく眠れるようになると言っています。
しかし、日本ではムクゲは一般的には、観賞用として広く栽培されています。

CBT、OSCEEの対策授業も本格的になりましたね。四年生のみなさん、頑張っていきましょう。

参考文献 公益社団法人薬学会HP
作成者  早川


カリン (2013.9.27)

学名:Chaenomeles sinensis
科名:バラ科
薬効:咳止め、利尿
成分:リンゴ酸、クエン酸

まだ熟してはいませんでしたが、大きな果実がたくさん実っていました。
中国原産の落葉高木です。世界各地で栽培されています。4月頃薄紅色の花が咲きます。カリンの果実はは香りが良いですが、固くて酸味、苦味が強く生食には向きませんが、ジャムやゼリー、砂糖漬けなどで食べることができます。
実を輪切りにして果実酒としたものは咳止めや疲労回復になります。
また、カリン果汁が入っているのど飴を手にしたことがある方も多いと思います。


実りの秋ですね。
薬草園にある植物の葉も少しずつ色が変わっていくと同時に、実をつけている植物が多いように感じました。

参考文献
「ヤマケイポケットガイド⑭ 薬草」平野隆久
「ポイント版 日本の薬草437種」伊沢一男

参考HP
http://www.lotte.co.jp/products/brand/nodoame/

担当 山下


アサガオ (2013.8.9)

学名:Pharbitis nil
科名:ヒルガオ科
生薬名:ケンゴシ(牽牛子)
使用部位:種子
主要成分:ファルビチン
薬効:緩下
用途:緩下剤、峻下剤

熱帯アジア原産、つる性一年草。観賞用植物としても知られる。古典園芸植物のひとつでもある。

奈良時代に遣唐使が種を薬として持ち帰ったものが初めてとされる。江戸時代に品種改良が進み、観賞用植物となった。

アサガオの花の色や模様、形が豊富であるのは、トランスポゾンにより突然変異が起こりやすいためであると考えられている。


まだまだ猛暑が続きますので、しっかり体調管理していきましょう。


ハス (2013.8.2)
学名 Nelumbo nucifera
科  スイレン科
属  ハス属
・使用部位 種子、果実、葉
・生薬和名 レンニク(蓮肉)レンジツ(蓮実)カヨウ(荷葉)
・主要成分 ロツシン、ジメチルコクラリン
・薬効 利尿、強壮、通経作用
・漢方処方 啓脾湯、清心連子飲

 
古い時代にインドから中国を経て我が国に渡来した水生植物で、夏バテにも効果があると言われている。ロツシン、ジメチルコクラリンなどを含み、利尿、強壮、通経作用がある。普段は食用としないレンコンの地下茎の節部は、グウセツと呼んで、吐血、胃潰瘍などの際の、止血を目的として民間薬として利用されてきた。さらに、幼芽をレンシン、種皮をレンイ、葉をカヨウ、葉の基部をカヨウテイ、葉柄や花柄をカコウ、花蕾をレンボウ、おしべをレンシュ、レンコンのでんぷんをグウフンと呼び、蓮の様々な部位が民間薬として用いられてきたが現在は、日本ではあまり薬としての利用はされていない。

蓮の写真は舞鶴公園で撮りました。舞鶴公園では一時期、蓮がほとんど見られなくなった時期がありました。最近蓮の再生実験を行っているみたいで、見事に再生していていました。みなさんもカメラを持って撮りに行ってはいかがでしょうか。

参考文献 生薬単
作成者  早川


ハッカ(薄荷) (2013.7.26)

学名:Mentha arvensis var.piperascens
科名:シソ科
生薬名:ハッカ
使用部位:全草
薬効:防腐作用
主要成分:メントール
漢方処方:川芎茶調散

漢方では、解熱、発汗、健胃のために用いられてきました。ペパーミントとして知られる多年草です。お菓子の清涼剤、ハーブティー、リキュールなど身近なところで多く使われていています。
独特のメントール臭があり、この写真を撮影した日は、とても風が強く、薬草園のミントが植わっている周辺は、メントールの香りでいっぱいでした。
薬草園には数種類のミントがあるのですが、葉を指で擦ってみると、種類によって香りがすこしずつ違いました。

メントール入りのお菓子や外用薬を皮膚に塗ると冷たく感じます。もちろん、実際に皮膚の温度が下がったわけではなく、冷刺激を感受する受容体がメントールに対しても感受性を持つため、冷たく感じるのです。

ここ数日、最低気温が30度目前!!と、暑い日が続いています。
熱中症には気をつけたいですね。

参考文献:生薬単

担当:山下


アマチャ(甘茶) (2013.6.7)

学名:Hydrangea macrophylla var. thunbergii
科名:ユキノシタ科
生薬名:アマチャ(甘茶)
使用部位:葉
主要成分:フィロズルシン
薬効:抗酸化、抗菌
用途:甘味料、矯味剤、口腔清涼剤

アマチャの原産地は日本。植物学的には、ヤマアジサイの甘みの強い変種である。アジサイはガクアジサイを原種として改良したもの。アジサイは土地の酸性度が高いと青、アルカリ性に近いとピンクになる。

アマチャの成分フィロズルシンは、甘味度がショ糖の約1000倍もある。生の葉には苦みのあるグルコフィロズルシンが含まれおり、発酵させることでフィロズルシンが生じる。

フィロズルシンは日糖で甘味がきわめて強いため、糖尿病患者のための砂糖代わりに用いられている。


6月に入り暑い日が続いていますね。これからますます暑くなってきますので、熱中症には注意してください。特に梅雨の晴れ間や梅雨明けなどまだ暑さに慣れていない時期は要注意です。

参考文献:生薬単
担当:田代



ヨロイグサ (2013.5.31)
・学名 Angelica dahurica
・科  セリ科
・属  シシウド属
・使用部位 根
・生薬和名 ビャクシ(白芷)
・主要成分 ビャクアンゲリコール
・薬効 解熱鎮痛、解毒、排膿
・漢方処方 清上防風湯

 主根から多数の長い根を分岐。ほぼ紡錘形または円錐形。外面は灰褐色~暗褐色。縦じわ及び横長に隆起した多数の細根の跡がある。横切面の周辺部は灰白色で、中央部は暗褐色を呈するものがある。セリ科特有の匂いをもつ。秋(11月中~下旬)、葉と茎が応変した後に堀り取り、乾燥。翌春、葉茎を切り取る。白く肥大し、芳香の強いものが良品とされる。
ヨロイグサに含まれるエーテルエキスには、血液上昇、呼吸運動など中枢興奮作用がある。また、フラノクマリン類にはアドレナリンまたは副腎皮質刺激ホルモン誘発の脂肪分解促進作用、インスリン誘発の脂肪生成阻害作用、発がんプロモーター抑制作用がある。

注)清上防風湯 防風、薄荷、荊芥、連翹、黄連、黄芩、山梔子、桔梗、川芎、白芷、枳実、甘草
「清上防風湯」は漢方の原典である「万病回春」に記載されている漢方薬で、体力中等度以上で、赤ら顔でのぼせのある方の「にきび」、「顔面・頭部の湿疹・皮膚炎」等に用いられている。

「上海中医薬博物館」について紹介します。去年の夏訪れましたが、中医に用いる道具(針など)や書物、生薬などが置いてあって興味深かったです。茯苓、熊胆など生で見ることができて満足でした。アクセスが大変ですが、行く価値はあります!

参考文献 生薬単、ツムラHP(http://www.tsumura.co.jp/products/ippan/029/index_50.shtml)
作成者  早川


ナルコユリ(鳴子百合) (2013.5.24)


学名:Polygonatum falcatum
科名:ユリ科
生薬名:オウセイ
使用部位:根茎
薬効:滋養、強壮
主要成分:シビリコシド
漢方処方:黄精湯

漢方では、滋養強壮のために用いられてきました。病後の体力の回復や産後の回復に用いられ、また血圧を下げたり、精力をつける働きがあるとされています。

和名のナルコユリは、花の咲いた様子が「鳴子」、つまり稲の実を食べに来る雀を追い払う道具に似ていることから名付けられました。

ナルコユリに似た植物で「アマドコロ(甘野老)」というものがあります。ヤマイモ科のトコロ(野老)に根茎が似ていて、苦いトコロとは異なり甘味があることからこの名前になりました。


季節は春から夏に向かっていますね。
薬草園の葉も青々と茂ってきています。

参考文献:生薬単
担当:山下



アミガサユリ(編笠百合) (2013.4.5)

学名:Fritillaria verticillata var. thunbergii
科名:ユリ科
生薬名:バイモ(貝母)
使用部位:鱗茎
主要成分:ペイミン
薬効:鎮咳、去痰
漢方処方:貝母湯、滋陰至宝湯、当帰貝母苦参丸料
(漢方では、鎮咳、去痰、排膿のために用いられる)


中国原産のユリ科の多年草。
アミガサユリの仲間のいくつもの種が園芸の世界では鑑賞用に栽培されています。

バイモ属Fritillariaは、ラテン語fritillus(「賽筒(さいとう)、サイコロのツボ、ダイスボックス」からきています。

和名のアミガサユリは、花の形を編み笠に例えたもの。アミガサユリの花弁の内側には紫色の編み目模様がついている。

貝母とは、地下の偽鱗茎(球根)の貝に似た二つの鱗片が割れて中から子の球根が出てくる様子を、母が子供を抱く姿にたとえたもの。二つの鱗片は、栗に似るため、日本では古くは「ハハクリ」と呼んでいた。

4月に入りいろいろな花が咲き始めていますね。今年は桜の開花が早く見頃が過ぎてしまいましたが、チューリップやパンジーなど他の花が見頃を迎えていますので見に行ってみてはいかがでしょうか。

参考文献:生薬単
担当:田代



ヤマザクラ (2013.3.29)
・学名 Prunus jamasakura
・科  バラ科
・属  サクラ亜属
・使用部位 樹皮=桜皮(オウヒ)
・薬効 収斂、鎮咳
・漢方処方 十味散毒湯

 和名は山地に生育するサクラの意味があり、薬用には樹皮を用います。生薬名をオウヒ(桜皮)といい,鎮咳去痰や気管支炎の改善を目的とした製剤原料とします。また打撲や捻挫の改善を目的とする漢方処方の十味敗毒湯などに配剤している樸樕の代用として,江戸時代末期の医師である華岡青洲(1760-1835)は,このオウヒ(桜皮)を用いています。 
 オウヒ中の成分には、多くのフラボノイド類を含有していることが分かっています。このうちサクラネチンには、糖尿病患者のインスリン分泌を改善する働きをもつタンパク質のアヂポネクチンの分泌を増加させる働きがあります。
 また、大豆イソフラボンの一種として知られるゲニステインを含有し、女性ホルモンの一種のエストロゲン様作用を持つことから、骨粗鬆症や女性特有のがんを予防することが期待されます。

注)十味敗毒湯 桔梗、紫胡、川芎、茯苓、防風、桜皮(又は樸樕)、甘草、荊芥、独活、生姜の10種の生薬から構成される漢方処方で、胸脇苦満があり、分泌物があまり多くない化膿症やアレルギー性皮膚炎に用いられます。

台湾の有名な漢方街「迪化街」にある六安堂について紹介します。六安堂は創業100年も超える老舗の漢方店です。店員さんは日本語が話せませんが、日本語付きパンフレットを頂けます。私はこの前訪れた時に、加味四物湯の丸剤を買いました!実は四物湯はコンビニでも売ってあるんですけどね。この六安堂では、フカヒレ等の干物も販売していて面白いですよ。

参考文献 生薬単、公益社団法人日本薬学会
作成者  早川



レンギョウ(連翹) (2013.3.22)

学名:Forsythia suspensa
科名:モクセイ科
属名:レンギョウ属
生薬名:レンギョウ
使用部位:果実
薬効:抗菌、消炎(漢方では消炎、利尿、解毒、排膿)
主要成分:フォルシチアシド
漢方処方:治頭瘡一方、響声破笛丸


「suspensa」は、ラテン語で「垂れ下がった」という意味の形容詞で、枝が垂れた様子をさしています。また、垂れて地面に接すると、そこからも根が生じることもあります。

連翹の「連」は、枝に実が「連なって」つくことからという説もあり、日本の連翹は、枝が中空になることから、「レンギョウウツギ(連翹空木)」という別名もあります。

耐寒性耐暑性に優れているため、大気汚染や病虫害にも強く、どんな土壌でもよく育つ事から、日本や欧米でも、庭木、公園、垣根に用いられることが多いです。

段々暖かくなって、桜も咲いてきました。もうすぐ4月ですね。

参考文献:生薬単



ホタルブクロ (2013.3.15)

科名:キキョウ科ホタルブクロ属
別名:チョウチンバナ
原産:日本
学名:Campanula puncutata Lam.

わが国の各地をはじめ、朝鮮半島や中国に分布しています。丘陵や山地に生え、高さは30~80センチになります。根生薬には翼のある長い柄があり、茎葉は互生します。6月から7月頃、白色または淡い紫色で、内面に紫色の班がある鐘状を下向きに咲かせます。萼片のあいだに反り返る三角形の副萼片があることが特徴です。名前の由来は、この花にホタルを入れて提げたことからや、提灯に似ているからなど様々です。

キキョウ科の植物は主成分としてサポニン類を含み、鎮咳・去痰作用を持ちます。根を利用します。

薬草園のちょっと奥にひっそり咲いています。可愛いですね^^

参考文献:ボタニックガーデン植物図鑑・エーザイ薬用植物一覧

担当:村山




モモ (2013.3.8)
・学名 Prunus persica
・科  バラ科
・属  サクラ属
・使用部位 種子

・薬効 消炎、抗菌
・漢方処方 甲字湯、大黄牡丹皮湯、腸瘍湯
(漢方では、消炎、排膿、通経、緩下)
・主要成分 アミグダリン

和名のモモは実が「百(モモ)」の数ほど多いとする説や熟すと赤くなる「燃え実説」などがある。食用、観賞用として世界各地で栽培されている。皮に柔らかい毛があり、内部には1つの種子が内蔵されている。

桃には古くから邪気を祓う力が在るとされている。終わってしまいましたが、桃の節句は桃の加護により、女児の成長を祈る行事となっています。

古事記では桃を投げつけることで鬼を退治し桃に大神実命の名が与えられたと言われているようなので、あの有名な民話の「桃太郎」はこのようなものを参考に作られているのではないでしょうか?

3月に入り暖かくなり始めました。サクラが咲き出したらお花見しながら、BBQでもしたいですね~

参考文献 生薬単
作成者  福田




スイセン(水仙) (2013.3.1)

学名: Narcissus tuzetta L. ver.chinensis Roemer
科名: ヒガンバナ科
生薬名: 水仙根(スイセンコン)
使用部位: 鱗茎
薬効,薬理作用: 抗癌作用(プレタゼッチン:アルカロイド)
        毒性(リコリン:催吐作用)
        花は生理不順に用いることがあるが、成分のアルカロイドは有毒であり、
        内服は危険であるため排膿消腫薬の外用薬として用いられる。
用途: 消炎, 排膿, 乳腺炎 等 

Narcissusという学名は、ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスに由来する。ナルキッソスは水鏡に映った自分自身に恋してしまうが、水面の中の像は彼の想いに決して応えることはなく、そのまま憔悴して死んでしまう。そして、その体は水辺でうつむきがちに咲くスイセンに変わった、だからスイセンは水辺であたかも自分の姿を覗き込むかのように咲くのであるという有名な逸話がある。花言葉は、「うぬぼれ」「自己愛」「エゴイズム」。
また、スイセンという名は、中国での呼び名「水仙」を音読みしたもの。「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典に由来する。水辺で咲く姿を仙人にたとえたのであるといわれている。
海外では水仙は「希望」の象徴であり、ガン患者をサポートする団体の多くで、春の訪れと共に咲くこの水仙が「希望」のシンボルとして募金活動のキャンペーンに用いられている。


寒い冬も終わりに近づき、梅の花が咲くなど春の兆しが感じられるようになりました。
花粉やPM2.5など、色々なものが飛び始めているので、外出時は注意しましょう。

参考文献:日本薬草全書, 薬草カラー図鑑       (担当:桝田)



クリスマスローズ (2013.2.22)

学名:ヘレボルス
ヘレボルス(Helleborus)はキンポウゲ科のクリスマスローズ属に分類される植物の総称。ヘレボラスともいう。 「クリスマスローズ」という呼称はクリスマスのころに開花する「ヘレボルス・ニゲル」だけを指した呼称であるが、日本の園芸市場では「レンテン・ローズ」と呼ばれる「ヘレボルス・オリエンタリス」なども「クリスマス・ローズ」の名前で出回る。多くの品種は、クリスマスのころではなく春に開花する。

上位分類: キンポウゲ科

下位分類: Helleborus niger


【花言葉】
「不安を取り除いて下さい」「スキャンダル」「追憶」「中傷」「慰め」
クリスマスの花には似合わない花言葉です^^


【薬効、中毒症状】
薬効:根は強心効果があるので強心薬として用いられる。
強心配糖体のヘレボリン、ヘレボイレ、ヘレブリンを含有。
ジキタリスと同様の病理作用があるので有毒植物として使用してはならない 。
有毒部位:葉、根茎
有毒成分:ヘレボリン、ヘレボイレ、ヘレブリン
中毒症状:嘔吐、激しい痙攣(けいれん)、呼吸麻痺


【育て方】
クリスマスローズは花のない時期でも葉がたくさんあって美しいので、グランドカバーとしても使うことができます。
建物の東側や、落葉樹周りなどの半日陰で、腐植質の多い土に植えると大株に育ちます。
クリスマスローズは病害虫の心配もほとんどなく、場所が合えば手間がかからず便利なハーブです。

担当:水野



ヤマユリ (2013.2.16)

科名:ユリ科
属名:ユリ属
和名:山百合
生薬名:百合(ひゃくごう)
学名:Lilium auratum 
薬効:滋養強壮、気管支炎(気管支カタル)、 せき・たん、 小便不利、 鼻血、 口内炎

≪名前の由来≫ 大きな花が風に揺れるさまから「ゆする」・「ゆれる」→「ゆり」の説が有力。朝鮮語に由来するという説もある。「百合」は、麟茎の形(根が重なり合っている)から。麟茎が重なり合う「より」→「ユリ」の説も。
万葉集では、「由理」「由利」「佐由利」の表記があり「「ヤマユリ」「ササユリ」のことをさすと思われる。
「オニユリ」は、形が大きく豪快なことから付いたという説と、黒色の斑点模様のある赤橙色の花を、赤鬼の顔に見立て、この名が付いたといいう説がある。

≪薬用としてのヤマユリ≫ 10~11月にヤマユリの鱗茎(りんけい)を掘り取り、水洗いして熱湯をかけてから、天日で乾燥させたものを生薬で、百合(ひゃくごう)と呼ぶ。
オニユリ、ヤマユリ、ササユリ、テッポウユリなども同様に用いる。
鎮咳、鎮静、滋養、強壮、解熱、利尿薬。

ヤマユリの花は7月が見ごろだそうなので、これから花が咲くのが楽しみですね(^O^)
まだまだ寒い日が続きますが、来月には薬草園にも少しづつ花が咲き始めるようです。
ぜひ薬草園へ立ち寄ってみて下さい!


担当:藤島




キハダ(黄柏、黄檗、黄肌) (2013.2.8)

学名:Phellodendron amurense
科名:ミカン科

生薬名 :オウバク(黄柏)
薬用部位:樹皮
効能効果:健胃、消炎
主要成分:ベルベリン

漢方処方:黄蓮解毒湯、加味解毒湯など

性状:アジア東北部の山地に自生する落葉高木。
高さ10m程度。葉は対生、奇数羽状複葉。小葉は6~7枚で長さ約10cmの長楕円形。
5月末から7月初旬頃、円錐花序の黄色い小花を咲かせる。
果実は球形、未熟では緑色で熟すと黒色に変わる。
黄檗色という鮮やかな黄色の染料としても知られている。

参考文献:生薬単


冬です、寒いです、眠いです。

担当:成尾





過去のもの

~2010    2011


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