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薬用植物紹介

2011

コタツにみかんの季節ですね!(2011/12/22)

陳皮
学名:Aurantii Nobilis Pericarpium
和名:チンピ
薬用部位:ウンシュウミカン 又は、Citrus reticulate Blancoの成熟果皮
効能効果:健胃、利尿、鎮咳、去痰
漢方処方:胃苓湯、香蘇散、疎経活血湯など

生薬の性状 
10~11月頃、成熟した時期に採集。防虫・防湿に留意し冷所に保存。外面は橙~黒褐色。
特異な芳香。味は苦く、わずかに刺激性。
採取後少なくとも1年以上のものを使用し、長く保存(2~3年以上)された古いものほど良質とされる。ただし、古すぎて精油含量の規定に適さないものは不適である。

名前の由来
陳皮の【陳】とは、「老いた、古い」の意。陳皮は古い橘皮、陳橘皮の略である。
陳の字の【東】は両側を縛った袋を表した漢字であり、「陳」は土壌を並べることを意味した。
そこから「並べる、連ねる」という意味が生じ、並べてみるのは「陳列」、連ねて述べることは「陳述」、並べたまま放置し古くなった皮を「陳皮」、古くさいものは「陳腐」だといわれる。

今回紹介したチンピには、aromatic stomachic(芳香性健胃薬)としての働きもあります。
これは、芳香や刺激臭が嗅覚を刺激し、その反射によって消化液の分泌促進や消化管運動亢進に働くものを指します。
皆さんご存知のアロマテラピーもaroma(芳香)+therapy(治療)から来ているんですよ。
コタツでみかんを食べながら、その香りにも癒されつつ、年の瀬を過ごしてみてはいかがですか。
それでは皆さん、少し早いですが良いお年を!!

参考文献:生薬単

担当:力武



香り(2011/12/9)

ラベンダー

学名:Lavendula
科名:シソ科
原産国:地中海沿岸

<形態>
高さ約60cmの常緑低木。全株に芳香をもち白密毛のため灰白色を呈する。葉は約5cmで針のように細長い。
花は唇形で6~10箇輪生、長さ約1cm。花色はラベンダー色。

有名な香料植物で、葉や花・枝にはラベンダー油と言われる精油を含み香料として古くから欧州で知られていた。その主成分は醋酸リナリル。
薬用として、神経痛やリューマチスなどに稀に使用される。

こんにちは。最近は、凍えるくらい寒くなってきましたね。薬草園もだんだんと色が無くなってきていて、冬のもの悲しさを感じる季節となってきました。
今回は、ラベンダーを取り上げさせていただきました。もの悲しい景色の中、ポツポツと紫色の花をつけたラベンダーはなかなかかわいらしいです。
ラベンダーはよく雑貨屋さんなどで、みなさん、拝見されると思います。よくアロマなどで使用されていますよね。

また、今回は夜に撮影ということで、みなさんあまり夜の薬草園を拝見する機会が無いのではと思い、夜にライトアップされた薬草園をアップさせていただきました。
この撮影をした位置のもっと手前に、ハーブのコーナーがありまして、ラベンダーやバナナミントなどが植えられています。

参考文献:資源植物辞典 北隆館
Creater:Oomori



小さいランタン(2011.12.1)

ホオズキ(酸漿、鬼灯)

学名:Physalis alkekengi var.franchetii
科名:ナス科
分布:アジア原産

【薬用部位と用途】
全草:鎮咳、解熱、腫物、駆虫
地下茎:鎮咳、解熱、利尿

【形態】
 観賞用に栽培される多年草で、長い茎を持ち、
茎は無毛で高さ60~90㎝ほど。葉は互生し、多く
は節ごとに2枚の葉が1組になってついている。6~8月に白色で5角形の花が咲き、盃形で浅く5裂した緑色の萼筒(がくとう)という部分が、花の後に伸び、液果を包み込む。液果の中には多数の小さな種子がある。

参考文献:「日本の薬草」指田 豊/監修


今回はホオズキを紹介しましたが、上の写真にある薬草園にある物は、ショクヨウホオズキという種類のものです。私の中では、ホオズキにはお盆の時にお墓に供えるくらいのイメージしかありませんでしたが、ショクヨウホオズキはなんと食べることができるそうです。外側が褐色になったら、その中にある実を食べるのだそうです。けっこうフルーティーな味なんだそうです。
 寒い時期になって、薬草園の花は他の時期と比べれば少なくなっていますが、代わりに実がなっているものが、ちらほらとあります。授業の合間の気分転換に、見に来てみてください。

担当:春木



花言葉は「信頼」、「悲しみ」、「嫉妬」、「勇者」、「悪を挫く」、「生命の輝き」、「変わらぬ愛」、「濃厚な愛情」・・・まさに僕のような花!!

マリーゴールド
●英名:Marigold
●和名:きんせんか(金盞花)
●学名:Calendula officinalis L.
●科名:キク科の一年生草本または二年生草本

 原産は南ヨーロッパで、キク科の一年もしくは二年草である。マリーゴールドの中でも、ハーブ、スパイスとして利用されているのは「ポット・マリーゴールド」である。スパイスとしては、花びらや若葉を利用する。
 日本に渡来したのは意外と最近で、幕末頃である。和名は「きんせんか」で、鮮やかなオレンジ色の花を咲かせる。まるでもっと昔から日本にあったかのように、現在ではとても馴染み深い花となっている。栽培は比較的簡単である。初秋の頃に種子をまくと、翌年の春に花を咲かせる。日当たり、水はけともによい場所で栽培する。
マリーゴールドの香味と利用法
通常は、乾燥させたものを黄色の着色料として利用する。浸出液を米料理やスープ、チーズなどの色づけに使う。サフランと同様の使い方だが、マリーゴールドは安価なため「貧乏人のサフラン」の別名をもつ。
マリーゴールドの薬効
マリーゴールドの葉や花には、胆汁分泌を促進させるサポニンが含まれている。その他にも多くの有効成分が含まれているため、ヨーロッパにおいては、古くから薬用ハーブとして親しまれてきた。また、花びらの浸出液は、打ち身、捻挫などの応急湿布剤にもなる。防腐・殺菌効果有。マリーゴールドの根から出る成分が、根瘤線虫(ネコブセンチュウ)の予防になる。最近では、この効果を期待して、無農薬栽培の一手法としてマリーゴールドを利用しているところもある。
参考文献  中村浩「園芸植物名の由来」(東京書籍)
アリス・M・コーツ「花の西洋史事典」(八坂書房)

タイトルにも書いてある通り、花言葉は「信頼」、「悲しみ」、「嫉妬」、「勇者」、「悪を挫く」、「生命の輝き」、「変わらぬ愛」、「濃厚な愛情」となっている。僕に似て実に深い。
勇者である僕は、生薬教室の皆や周りの大勢の人にも変わらぬ愛を捧げなければならないのだということに気付かされたのであった。短いですがそろそろ冒険に出発しなければいけないのでこの辺で。
勇者:矢野


ちぃぱっぱ!?(2011.11.11)

ツワブキ(石蕗)

学名:Farfugium japonicum
科名:キク科
属名:ツワブキ属

【形態】
花茎は高さ約60cm。根茎は太く、葉は円状腎臓形で厚く上面は深緑色で厚い。花期は10~12月で、黄色の頭花を散房状につける。

【薬用部位】
茎、根茎
10月頃根茎を掘りとって、刻んで日干しする。葉は生のまま使用。乾燥した葉を使う場合は夏に成葉を採集し日干しした後、保存しておく。

【薬効・薬理】
葉に含有されるヘキセナールには強い抗菌作用がある。根茎は健胃、食中毒、下痢などに用いられる。

参考文献:牧野富太郎「原色牧野植物大図鑑 合弁花・離弁花編」


ツワブキはフキに似ていて、葉にツヤがあるためこのような名がついたとのことです。ツワブキが常緑性であるのに対して、フキは夏緑性。どちらも茎を食用とすることができ、佃煮にしたものは「きゃらぶき(伽羅蕗)」といい繊維質やミネラルが豊富で、昔は冬の野菜不足を補う一般的な山菜だったそうです。我が家でもたまに食卓にあがりますが食わず嫌いで食べたことがないので、今度挑戦してみたいと思います!
また、沖縄の方言ではタイトルにあるように『ちぃぱっぱ』というそうです。語源は、小さな黄色い花がパッと咲いている様子を擬音にしたものがそのまま名前になったとのことで、ユニークで可愛いですね^^

担当:湯村



フジバカマ(2011.11.4)

学名:Eupatorium fortunei Turcz     
科名:キク科
薬用部:全草=蘭草(ランソウ)
用途:通経、利尿、発汗

中国原産で古く日本に渡来し帰化した多年草。茎は円柱形で直立し、高さ1~1.5m。葉は対生で葉柄があり、上部の葉を除いて3つに深く裂ける。8~9月に枝分かれした茎の先に淡紅紫色の細長い頭花を多数付ける。また、万葉の秋の七草の1つで、古くからフジバカマと発音しており、これに藤袴の2字があてられた。また、昔より乾燥したフジバカマを寝室に敷いて床につくと高貴な香りによって心地よく眠れたものだという。
花期の全草を乾燥したものを蘭草(ランソウ)と称し[中医学で佩蘭(ハイラン)]、利尿、下熱、通経剤とし、浮腫、発熱、頭痛、生理不順に、また黄疸に用いる。民間では糖尿病の予防と治療または皮膚病に浴料とする。

実習中だったので久しぶりに薬草園に来ました。今年もあと2ヶ月なんて早いですね。
実習先の薬局で服薬指導をしていると、10月の終わり頃から風邪の患者さんやマイコプラズマ肺炎の小学生がたくさん来るようになり薬局も混み合うようになって来ました。子供だと高熱が出て大変なようです。私たちも普段から手洗い、うがいをして病気にならないようきちんと予防するようにしたいですね。


担当:近藤



薬の木(2011.10.10)

クスノキ
学名:Cinnamomum camphora
科名:クスノキ科
属名:クスノキ属
和名:樟
別名:クス/樟脳(しょうのう)

果実は、球形をしていて秋に熟して黒紫色になる。
クスノキの材を刻んで乾留したものが、一般に知られる樟脳(しょうのう)。
クスノキの材、枝、葉からとれる樟脳(しょうのう)は、防腐剤のほかには医薬品として強心剤に用いられる。 また、局所刺激作用、防腐作用があり、皮膚病の外用薬の軟膏(なんこう)、擦(さつ)剤、チンキとして用いられる。
日本最大のクスノキは、鹿児島県姶良(あいら)郡蒲生(かもう)町の八幡神社の境内のもので、幹の周りが25メートルもあるそうだ。
クスノキは、神聖な木として神社の境内に植えられていて、樹齢1千年にもなるものもあって、天然記念物に指定されているものが多くある。


参考文献 中薬大辞典 1998


実習先の薬局へ向かう途中、コスモスがたくさん咲いているのを見かけました。
空もすっかり秋の空です。夏から秋への衣替えもみなさんすんだ頃でしょうか。今回はその衣替えに昔から使われている樟脳、クスノキについてです。樟脳とは防虫剤で、今は「タンスにゴン」や「ムシューダ」がありますが、昔はたいていの家が樟脳を使っていたそう。クスノキが防虫剤になる事さえ知らなかった私には目から鱗でした。神社などで普通に見かけるクスノキにそんな薬効があるなんて、さすが「薬の木」で「クスノキ」ですね。


担当:田中




のどに優しいカリン(2011/09/30)

学名:Chaenomeles sinensis


<生態>
中国原産の落葉性高木。中国名では「榠樝(めいさ)」という。葉は倒卵形で、下面は初め綿毛があるが、のちのち無毛となる。葉緑から葉柄にかけて、腺を持った鋸歯がある。
四月ごろに薄紅色の花を開く。
秋から冬にかけて落葉しかけた木に、黄色い果実がいくつもぶら下がる。
果実は,芳香はよいが、渋くて酸味が強く、かたくて食べられない。

(カリンの類似植物としてマルメロが存在する。マルメロの果実は外面に綿毛があるが、カリンの果には無い。また、マルメロは長野県の諏訪湖周辺に多く栽培される。)

採取時期:果実は秋。

<薬効>
咳止め、疲労回復。


こんにちは。みなさん、いかがお過ごしですか。最近は、朝晩は冷え込むけど、日中は暑いという日が続いていますね。散歩をしていると、蝉の鳴き声が聞こえなくなってきて、代わりに金木犀の香りがしてきだしまして、もう、秋なんだなぁと感じます。
そんな日々の中で、体調を崩される方もいらっしゃると思いますが、みなさん、健康管理には気をつけて下さい。
私たちの薬草園にはカリンの果実がたくさん実っています。今年は、他にも、林檎がたくさん実りました。色は緑色で、それほど大きくはないですが、その場でちぎって、軽くふいて皮ごと食べてみました。甘くてとてもおいしかったです。日差しが強い日でしたので、ちょっと生ぬるかったんですが、味は間違いありませんでした。
っと、話がそれてしまいました。
カリンはのど飴として、よく売られているので知っている方も多いと思います。
私は、今年始めてカリンの水あめを食べてみたんですが、甘くておいしかったです。
おおよそですが、今、私たちの薬草園になっているカリンを見た感じでは、カリンの果実は約リンゴくらいの大きさです。恥ずかしながら、私は最初カリンを遠目からみて、大きなウメだと勘違いしてしまいました。でも、私がカリンの果実と出会ったときは、ウメと間違えるほどきれいな緑色をしていました。あれは春~夏ぐらいのことでしたので、今のカリンの果実と比較してみると、緑色が少し薄くなってきて、若干ですが、黄色を帯びてきている気がします。
これから、季節とともに、黄色く熟してくると思います。

それでは、今回はこの辺で失礼します。・・・・See you again.

参考文献:薬草カラー大辞典 伊藤一男
Creater:Oomori





種がちょっと特徴的!!(2011.9.23)

ホウセンカ(鳳仙花)

学名:Impatiens balsamina
科名:ツリフネソウ科
薬用部位:種子(急性子)
     全草(鳳仙)
花期:夏から秋
効能:消炎、鎮痛、去風、止血、食あたり

〈生態〉
 東南アジア原産で、日本でも庭園、花壇などでよく栽培される。茎は直立して約60㎝になる。葉は互生し、楕円形で先はとがっている。葉縁に細かい鋸歯がある。
 夏から秋にかけて、葉腋から花柄を出す。色は白から紅まで様々。
 果実は棍棒形で熟すると、果皮を巻き込みながら激しく破裂し、種子をはじき飛ばす。

〈使い方〉
 種子は煎じて、魚の食あたりの時に飲む。全草は、生葉の汁を切り傷や腫れ物に外用する。根は、リウマチ、打撲、生理不順などに応用することができる。妊婦には禁忌。

参考文献:「原色日本薬用植物図鑑」 木村康一、木村孟淳/著
     「愛媛の薬用植物図鑑」 松井宏光、田中信也/著


 今回紹介するホウセンカは、種の部分が特徴的です!
花の後にできる実が熟した頃に、実の部分をつまんでちょっと力を加えると…ポンッ…と実がはじけて種が飛び出してきます。小学生の時、学校で育てたやつをよくはじけさせて遊んでいた記憶があるような…。まさか、薬効があるなんてその時は考えもしませんでした。
 この、果実に物が触れると急にはじけて種が飛び散ることから、生薬名の「急性子」がつけられたそうです。

担当:春木



オオバナオケラ

学名:Atractylodes japonica
科名:キク科
属名:オケラ属
生薬部位:根茎の外側のコルク層を除いたもの。白朮(ビャクジュツ)とよばれる。
○生態
中国浙江省、安徽省方面に分布し、日本には産しない。根茎は肥厚し、長く、節があり、硬い。1年に1節ずつ増え、古い部分は順次、枯死する。切り口は帯黄白色で、特異臭がある。茎は50cmを超え、円柱状で硬い。葉は互生で、長柄。9月ごろ茎頂や枝先に近い葉腋に濃紫紅色の花をつける。
○薬効
 ビャクジュツの主有効成分は精油。漢方においては重要な駆水剤とされる。
① 蠕動運動を増大させ、腸管に適度の刺激と弛緩を与え、吸収をよくする。
② 門脈系の血流量を増やす。
③ 消化管内の腐敗発酵阻止作用がある。
とされ、苓桂朮甘湯、苓姜朮甘湯、胃苓湯などに配合される。

参考文献:会田民雄 伊沢凡人『薬草図鑑』


今日すごく寒いですね・・・。なんだかもう冬のにおいがします。このビャクジュツは特異臭がするみたいですけどね。特異臭ってどんなんでしょうね・・・。きっと特異なんでしょうね。“トクイ”といえば前回のこのブログを更新してくれた矢野君はお笑いコンビ、チュー○リアルのトクイさんにそっくりでイケメンなんですよ^^今度は写真でもアップしてほしいですね^^締め方がわからないのでこの辺で。

担当:今里


長きにわたる沈黙を今破らん!!

ヤブラン

 
学名:Liriope platyphylla Wang et Tang
科名:ユリ科
花期:夏~秋
薬効:滋養、強壮、催乳、せきに効く

本州から沖縄までに自生している。中国、台湾にも分布し古くはヤマスゲと言われた。
秋に根の肥大部分をとり、水洗いすることによって日干しにして用いる。
ヤブランは大葉麦門冬という生薬名があり、その読み通りに麦門冬の代用としてもちいられたことから”大葉”麦門冬というようになったそうである。
なぜ代用なのかというと、日本や中国でユリ科のヤブランではなく同じユリ科のジャノヒゲをさして麦門冬の名前で呼ぶからである。
しかし、1696年につくられた「農業全書」では麦門冬について大小2種類あると書いてあるので昔はどちらも区別なく麦門冬としたようである。
<薬効・使い方>
ジャノヒゲの麦門冬(ばくもんどう)と同様の目的で用います。
おもに漢方薬に配合される重要な生薬ですが、民間では単独でも用いていて、滋養、強壮、催乳、せき止めには、1日量6~10グラムとして水0.3リットルを、約3分の1量まで煮つめて3回に分けて温服します。

参考文献
伊藤一男『薬草カラー大辞典』

夏休みももうすぐ終わり。先日CBTの体験受験も終りました。
忘れていることがたくさんで、ダメだなぁと思いました。

普段の勉強もちゃんと さぼらん でやって、4年生で ダブらん ように 頑張らん といけないと思いました^^

・・・面白くないからって 殴らん でくださいお願いします。
.
担当:矢野



大毛蓼

オオケタデ

学名:Persicaria orientalis
科名:タデ科
属名:イヌタデ属
花期:8~11月
薬効:化膿性の腫れ物(そう果、葉)、虫さされ(葉)

アジアの温暖帯原産で、日本にも古く渡来した一年草。高さは1~2mで、花壇や庭に植えられるほか、野生化したものが道端や空き地に自生している。葉は大きく尖る卵形で緑色、まれに斑入りのものがある。節が膨れ、倒れても起き上がる。7~8月、茎頂に分岐して小花が密生した花穂が垂れ下がる。小花には花弁はなく、萼が花弁のように見える。色は濃赤色、まれに白色。褐色で扁円形の痩果が実る。
渡来した江戸時代には「ハブテコブラ」という別名があった。これは蘭薬由来の名のようで、葉を揉み、マムシや毒虫の解毒に使ったことから来ていると思われる。
使用法:化膿性の腫れ物には、乾燥した痩果を粉末にして服用する。乾燥した葉を煎じ、その煎じ液で患部を洗浄してもよい。虫刺されには生の葉を揉んでその汁を患部に塗る。

参考文献
指田豊『増補改訂 フィールドベスト図鑑 vol.15 日本の薬草』(Gakken)
湯浅浩史『花おりおり 愛蔵版』(朝日新聞社)

9月になりましたが、まだまだ暑いですね~。ですが、朝夕は少しずつ涼しくなってきて秋の訪れを感じる今日この頃です(笑)9月といえばお月見です。団子の個数は一般的に平年は12個、うるう年には13個とされ、これからの収穫を祈って供えたのが由来だそうです。調べて行くと今まで何気なく過ごしていたことにも意外な事実が隠されているものですね。薬草園でも色んな発見ができると思うので、時間がある時に是非いらして下さいね!無理矢理締めくくった感じになりましたが今週はこの辺で・・・

担当:湯村


日本三大薬草の一つ(2011.8.19)

ドクダミ
学名:Houttuynia cordata
科名:ドクダミ科
属名:ドクダミ属
薬用部:開花期の全草
効能:利尿、解毒


<生態>
草丈約40センチの多年草です。名は毒矯め(どくため)に由来するとされています。湿り気の多い半日陰地に群生し、独特の臭気があります。葉はまばらに互生し、青みを帯びた暗緑色の心臓型で、質は柔らかです。6月頃、茎の上部に白い4枚の苞が開き、花弁のない黄色い小花が穂状に咲く、いわゆる集合花です。センブリ、ゲンノショウコと並んで日本三大薬草に入っています。

<薬用>
花期に地上の茎葉を刈りとり、日干しにします。これを煎じて、お茶として飲んだりします。利尿、便通、高血圧に効くとされています。すりつぶすか、やわらかにもみつぶして、患部に貼付すると、おでき、湿疹、かぶれに効くといわれています。

参考文献:「知っておきたい身近な薬草と毒草」  海老原昭夫

今回は花が咲いている生薬が少なく、葉の形が特徴的なドクダミを調べました。私が小さい頃、我が家では薬局などで売られているドクダミ茶を飲んでいたのですが独特の苦みがあって小さい時は飲みづらかった記憶があります。利尿、便通、高血圧などに効きすりつぶして湿疹、おできにも使えるので外用薬として使ったり内服薬としても使えて万能ですよね。

担当:近藤


モチモチの木(2011.7.29)

トチノキ
学名:Aesculus turbinata
科名:トチノキ科
花期:6月
薬効:いんきん・たむし、下痢、しもやけ、痔、寄生性皮膚病
落葉性の高木で、温帯の落葉広葉樹林の重要な構成種の一つ。水気を好み、適度に湿気のある肥沃な土壌で育つ。木はとても大きくなり高さ25m、太さも1mを越えるものが少なくない。花は白~薄い紅色。
トチノキは、寄生性皮膚病やたむしなどには、若芽から出る粘液をそのまま塗る。また、種子を砕いたものと、センブリの等分量を水で濃く煎じ、その煎液で患部を洗って用いる。 下痢止めには、樹皮1日量10~15グラムに水0.3リットルを加えて、煎じながら約半量まで煮詰めたものをこして服用する。しもやけや痔には、種子の煎液を利用するが、さらに骨折、関節結核などの手術の後におこる軟部腫瘍を抑制するためにも利用されている。

参考文献 草川俊「有用草木博物事典」(東京堂出版)


7月も終わりとなると、暑い日が続きます。うだるような暑さの中、薬草園に行ってきました。今回はトチノキです。いきなりですが小学校の国語の教科書に「モチモチの木」というお話が載っていたのを覚えていませんか。たしか主人公の男の子が庭にあるモチモチの木が怖くて仕方ない…という感じの出だしで、切り絵の挿絵が印象的だったような。その「モチモチの木」がこのトチノキです。薬草園のトチノキはちょうど私の背丈ほどの木でしたが、調べてみると成長したらかなりの巨木になるそう。高さ25mにもなり葉も大きいので、本の中で小さな男の子が怖がるのも納得です。薬効からみるとトチノキは痔の治療効果があり、あのボラギノールの内服薬にもエキスとして含まれているそうです。

8月6日にはオープンキャンパスで薬草園ツアーを開催します。その日も暑くなりそうですが、興味のある方はぜひいらしてください。
担当:田中



琵琶(2011.07.22)

ビワ
科名:バラ科
学名:Eriobotrya japonica Lindl.

<生態>
日本の暖地に自生し、各地で栽培される常緑子高木。枝は開出し、葉は短柄で互生し、長楕円から倒披針状長楕円、先はとがり、へりは鋸歯状に切れ込み、濃緑色でつやがあり、裏面は若い枝とともに淡褐色の毛を密生する。冬に白色5弁花を枝の先に円錐状に開く。
果実は球形で、夏に黄熟する。

<薬効>
薬用部位:葉→枇杷葉(ビワの葉の軟毛をできるだけ除いたもの)
種子→枇杷仁
収穫時期:夏

葉は、利尿、健胃、浴湯料(あせも、湿疹、接触皮膚炎に浴湯料として使用)。種子は咳止め。
また、成分として種子に青酸配糖体のアミグダリンを含み、葉にも少量含まれる。


今の時期、ビワを食べるシーズンとしては、もう少し遅くなってしまいましたが、小さいころ、母がビワの葉を焼酎につけ、虫にさされたりした時にその葉を虫に刺されて炎症して腫れたところにつけてくれたのを思い出して、ビワの葉は自分の懐かしい思い出の一つでしたので、今回ホームページに掲載させていただきました。


参考文献:“園芸入門 薬用植物 採集と栽培”筆者―森田直賢
Creater:oomori


ちょっと涼しげなお花はいかがでしょう?(2011.7.15)

桔梗
科名:キキョウ科
学名:Platycodon grandiflorum
生薬名:キキョウ
別名:アサガオ(古名)
薬用部位:根(桔梗根)
効能:排膿、咳止め、去痰、扁桃炎

〈生態〉
 日当たりのよい林縁や草地に生える多年草。観賞用に庭先で栽培されることも多い。茎は、高さ0.5~1mで、切ると白い乳液を出す。地下には太い根があり、葉は長楕円形で縁にとがった鋸歯がある。夏から秋にかけて紫色の花をつける。

〈用途〉
 秋に肥大した根を掘り、水で洗って細根を取り除く。それをそのままか、あるいはコルク皮を除いて乾燥させたものを「桔梗根」という。一日量3~5gを煎じて飲み、鎮咳・扁桃炎・化膿性疾患の排膿薬として用いる。成分に、サポニン、イヌリンなどを含んでいる。

参考文献:「愛媛の薬用植物図鑑」 松井宏光、田中信也/著
     「生薬単」 伊藤美千穂、北山隆/監修 原島広至/著


 毎日本当に暑いですね。もうすっかり夏になってしまって、暑さが大の苦手な私には、厳しい日々が続いています(泣)そんな私を尻目に、薬草園の草花はすごく元気で、春よりも全体的に濃いしっかりとした緑色が増えてきています。薬草園を歩いていると、緑の茂みの中に涼しげな紫色のお花を発見!桔梗です。薬草園には紫と白の2種類が咲いています。万葉集の歌で詠まれていたり、家紋に使われていたり、古くからある日本の花というイメージの桔梗ですが、今や絶滅危惧種。なんだか少し寂しいですね。
 夏の薬草園にも是非来てみてください。紫陽花もたくさん咲いていますよ!

担当:春木


ウツボグサ (2011.6.10)
学名:Prunella vulgaris
科名:シソ科              
属名:ウツボグサ属
用部:花穂
効能:利尿、消炎

<生態>
北海道から沖縄までに広く分布し、だいたい日当たりのよい草地によく群生している多年草です。名は花穂の形が、昔、弓矢を入れた靱(うつぼ)に似ていることによる。
茎には4稜あり、基部から直立あるいは斜上して高さ20~30センチ、全草に粗い白毛がある。葉には1~3センチの柄があり、葉身は2~5センチ長楕円状波針形、花は茎の頂に3~8センチ、径2センチほどの花穂を出し、青紫色の唇形花をたくさんつける。

<薬用>
花穂を天日乾燥し、煎用すると、利尿がついて腎炎、妊娠などによる浮腫が消退する。また煎液でうがいをすると、口中の腫れ物、咽頭痛、扁桃炎に有効である。

参考文献:「知っておきたい身近な薬草と毒草」 海老原昭夫

福岡も梅雨入りして、これから雨が多くなって来ますね。この写真を撮っている時も急に大降りになって大変でした。雨だと気分も憂鬱になりがちですが、今のうちにたくさん降って、水不足がなくなるといいですよね。
今回のウツボグサは妊娠などによる浮腫に効くそうなので女性には必見な生薬ですよね。もっと言えば、むくみなどに効果抜群な生薬があるといいですよ
ね!!(笑)


バラの季節 (2011.5.20)
ノイバラ

科名:バラ科
学名:Rosa multiflora Thunberg
中国名:営実
生薬名:エイジツ(営実)
薬用部:偽果、果実
利用法:民間薬…緩下剤として粉末で内服。または配合剤の原料とする。
特徴:日本全国および中国、朝鮮半島に分布し、原野、河岸に自生する落葉性小低木。樹高約2メートル。鋭いとげがある。5~6月、白い花を咲かせる。10~11月、偽果が赤熟する。偽果とは花の子房以外の部分が果実化したものである。子房が成熟した果実もエイジツとして使える。同属のテリハノイバラも同様に使えるが、現在では使用されていないので、日本薬局方から外されている。
中国最古の本草書「神農本草経」に収載されているが、現在日本で漢方に使われることはない。
由来:野生のイバラであることによる。イバラは古名のウバラが訛ったといわれている。

参考文献:福岡市薬剤師会編 2008『福岡の薬草手帖』城島印刷

バラの綺麗な季節です。私の家の真っ赤なバラも今が盛りとばかりに咲き誇って、それを庭から摘んできて家の中にもたくさん飾ってあります。
薬草園にある木に小ぶりの可愛い白い花が咲いていて、何かと調べてみたら、この花もバラの一種「ノイバラ」でした。バラ改良の基本種で主にヨ-ロッパで改良されて、今のポピュラーなバラになったそうです。ずいぶん違った印象ですね。ノイバラの方が清楚な感じ…?薬草園に入ったら、ぱっと目につくと思うので花が綺麗なうちに一度見に来てください。でも意外とそのへんの道端でも咲いていたりするので、皆さん見たことがあるかもしれませんね。
バラといえば、今ちょうどハウステンボスで「花の王国 バラ祭」が開催されているようです。100万本のバラ…綺麗だろうな。行きたい!

担当:田中


The symbol of Glory and Honor…(2011/05/13)

月桂樹
科名:クスノキ科
学名:Laurus nobilis L.

<生態>
南欧の地中海沿岸地方原産で庭に植えられる常緑高木。雌雄異株。高さ10m、枝葉はよく繁茂して小枝は緑色、葉は互生して鋸歯なく革質の長楕円形、先端はとがる。春、淡黄緑色の小花をつける。果実は卵形、暗紫色に熟す。


<薬効>
果実は芳香健胃、葉は皮膚病に用いられる。
(それぞれ生薬では、果実は“月桂実”、葉は“月桂葉”と呼ばれる。収穫時期は、葉は8~9月、果実は秋。)
具体的に、
健胃薬としては、月桂実の粉末をお湯に溶かして服用。
疥癬、リウマチ、発毛料に葉の精油の月桂油を患部に湿布。
といった使用法がある。
民間では、葉は浴湯料に用いられる。
また、葉には精油1~3%を含み、その成分としてシネオールが50%含まれる。


ところで、タイトルが
“The symbol of Glory and Honor…”=“栄光と名誉の象徴”
と、ちょっと仰々しいネーミングになっていますが、それは、月桂樹のある一面から考えたものです。というのも、月桂樹が生薬としてだけではなく、古くから冠としても利用されていたためです。古来、ヨーロッパでは月桂樹の枝葉で作った冠を勝利者や名誉ある人に対して贈っていたのです。おそらく、みなさん、オリンピックでメダルを得た人がかぶっているのを見たことがあるのではないかと思います。そう、あれのことです!!
ということで、今回は仰々しいタイトルをつけさせていただきました。

そのほかにも、月桂樹は料理に利用されています。(正確にいうと、葉を乾燥させたものですが。)
さぁ!!ここで問題です!月桂樹の葉は、料理で用いられる際に何と呼ばれているでしょうか!!!
① レモングラス ②サフラン ③ローレル ④リーフ ⑤ムーンリーフ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
正解は、③のローレルです!!・・すいません。正解しても、はずれても、特にこれといって何もないです。(汗)
ローレルには特有の芳香があり、豚肉・牛肉など肉や魚を煮る時などに一緒にローレルを入れ、肉や魚の臭みを取るといわれています。ローリエはそのままでは食べず、ある程度、具材と一緒に煮たら出します。
具体的には、カレーやシチュー、ミートスパゲッティなどを作る際です。
我が家では、カレーを作る際やミートスパゲッティを作る際に、お肉の臭味を消したくてしばしば利用させていただきます。よろしければ、みなさん、料理にひと手間加えたいときなどに、ローリエを使ってみてはいかがでしょうか?(ご使用の際には、用法・用量にご注意を。)

それでは、今回はこのへんで失礼します。・・・・See you again

参考文献:“園芸入門 薬用植物 採集と栽培”筆者―森田直賢
Creater:O omori


おばあちゃんの知恵袋(2011.5.6)

キランソウ
科名:シソ科
学名:Ajuga decumbens
別名:ジゴクノカマノフタ、イシャイラズ、
イシャダオシ、イシャナカセ
薬用部位:全草(筋骨草)
       茎葉

〈生態〉


丘陵地や山地、野原や道ばた、土手などにふつうに見られる多年草。茎は地を這うように四方に広がり、直立せず、長さは5~15㎝ほど。茎や葉には白い縮れた毛がある。葉は対生し、楕円形で先はやや丸くなり、濃緑色でしばしば紫色を帯びる。葉縁には波状の鋸歯がある。3月~5月ごろ、葉腋に濃紫色の花をつける。花びらの下側は3つに裂けて大きく突き出す。果実は小さな卵形で、4個がくっついて球形となる。春の草で、夏になると枯れて見られなくなる。

〈薬効〉
開花期に全草を採取し、水洗いして日干しにしたものを煎じて飲むと、解熱、下痢止め、咳止め、去痰などの効果があり、健胃薬にもなる。採取したばかりの茎や葉の絞り汁を患部に塗ると、擦り傷や虫さされ、腫れ物に効果がある。また、乾燥全草を浴料として入浴すると、あせもや湿疹に効く。

参考文献:「日本の薬草」 指田 豊/監修
       「愛媛の薬用植物図鑑」 松井宏光、田中信也/著

皆さん、ゴールデンウィークはいかがお過ごしですか?旅行にレジャー、家でのんびりもありですよね。なかには、里帰りされた方もいるのではないでしょうか。
ところで、里帰りと言えば、お里のおじいちゃんおばあちゃんは、擦り傷にはあの草を、虫さされにはあの葉っぱ…というように、ちょっとした薬草の知識を持っていたりしませんか。じつは今回紹介したキランソウも、おばあちゃんの知恵袋ともいえる民間薬です。民間薬とは、地方それぞれの長年の言い伝えや、経験などを基にして使われている薬のことです。キランソウの別名「地獄の釜の蓋」も、茎が地面を這うように広がることから、病人がこれを使うと、地獄の釜に蓋をして落ちないように、つまり死なないように救ってくれるという意味でついたようですよ。道ばたにもよく見られる薬草なので、お散歩の際には是非探してみてくださいね。

担当:春木


美人さん(2011.4.29)

ボタン(牡丹)
科名:ボタン科
属名:ボタン属
学名:Paeonia suffruticosa

〈生態〉
中国や朝鮮半島、日本(奈良、長野)を産地とする。葉は互生し、有柄。2回3出または2回羽状複葉。小葉は卵形~披針形で3~5裂。幹は直立、分枝。初夏、大型美花を頂生。百花の王と讃えられている。牡丹の「牡」とはオスのこと。ボタンは種子ができにくいことからオスの花とみなされたため。「丹」は赤のこと。

〈薬効〉
ボタンの根皮の部分を、『ボタンピ』という生薬として用いることができる。主要成分としてペオノールを含んでおり、抗菌、駆瘀血作用をもつ。大黄牡丹皮湯や温経湯、加味逍遙散として処方される。

参考文献:「生薬単」  原島 広至 著

そういえば美人を例えて、『立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花』なんて言ったりしますよね。これはシャクヤクがまっすぐのびた茎の先端に花をつけるのに対し、ボタンは枝分かれしやすく、横にのびた枝に花が咲くことにちなんでいて、さらにユリが風で揺れる姿を美人に例えたものと言われているそうですよ^^女性のみなさんはこのボタンのようにならないといけませんね!
気分がいいのでもう1つ写真のせます。

レインボウという花みたいです。これは観賞用のお花ですね。雨上がりですごくきれいでした^^レインボーといえば僕の大好きなバンドです!まあもちろんここにつなげたかったわけで。
キムタクが出てるタマホームのCMで
「タマホーーーーーーーーーーーム!!!!!」
っていうあの曲ありますよね!あれの原曲はDeep Purpleの『Burn』というこれまたかっこいい曲なんですが、このDeep Purpleの主軸であったリッチー・ブラックモアがこれまた主軸となって新たに結成したのがレインボーなんです。Deep Purpleは誰でも1度は聴いたことがある曲が多いですがレインボーもぜひ聴いてみてください!特に”Kill The King”は始まって3秒でしびれますよ!うちのオカンも昔はよく聴いていたそうです^^さすがにそれにはびっくりしましたね。
というわけで、話が長くなりそうなので今週はこの辺で^^

担当:今里


ジョン、ポール、ジョージ・・・ビートルズのもう一人って誰だったっけ?(2011.4.22)

リンゴ
科名:バラ科
属名:リンゴ属
学名:Malus pumila var. domestica

<生態>
ヨーロッパ中部からアフガニスタン辺りまで野生状のものがあり、中央アジアに原始型のものがある。渡来は明治初期。落葉性高木。高さ10mほどにもなる。葉は互生する長柄につき楕円形、へりは細鋸歯状に切れ込む。5月頃短枝の先に5~7個ずつ白色、5弁の花がつき平開する。花序は散状の総状、子房3~5室、花柱2~5、雄しべ多数。9~10ごろ果実が実る。

<薬効>
① 種子にはアミグダリンが含まれているので、つぶし、熱湯を注ぎ、弱火で3~5%に煎じた液はうがい料となる。
② 果肉には、糖質、有機酸、精油があり、果皮には蠟質、アミノ酸が含まれるので、へたな整腸剤よりもリンゴ療法は害がなく優れている。
③ 鉄剤を服用するとき、一緒に食べると果肉にはクエン酸があるので、鉄分の吸収がよくなる。
④ 塩分の摂りすぎは、動脈硬化の予防上よくないが、リンゴを常食とすると、過剰の塩分の排泄調整に役立つ。
⑤ 半分腐っても、残りを約5%の濃度に煎じた液はうがい料として利用できる。
葉や樹皮を煎じ服用する人はいないだろうが、これはフロリジンによる糖尿が発症するので注意するように。

参考文献:薬草図鑑 伊沢凡人、会田民雄 著

リンゴってすごいんですね。これからは、お腹の調子が悪い時はリンゴに助けてもらうことにします。美味しいし、うがい料にもなり整腸効果もあるリンゴってすげぇや!!

ところで、みなさんはビートルズの曲で何が一番好きですか??
私は断然GET BACKですね。曲中に出てくるJOJOとはジョン・レノンのことらしいです。ポール・マッカートニーが、オノ・ヨーコと結婚しビートルズから距離を置くようになったジョン・レノンに、戻ってきてほしいという思いを込めて作ったんだとか・・・。
話がそれてしまったので今回はこの辺で・・・to be continued

担当:矢野

小さいころに風邪をひいて、リンゴのすりおろしたものを親からだべさせてもらったことを思い出しました。
栄養もあり、消化も助ける効果があったからでしょうか… (中野)



ニオイは誰にも見えないけれど… (2011.4.15)

ニオイイリス
科名:アヤメ科/属名:アヤメ属
生薬名:イリス根
学名:Iris florentina L.
別名:シロバナイリス、ニオイアヤメ、ニオイショウブ
性:涼/味:微苦

<生態>
原産地は地中海沿岸。温暖で、日当たり、排水の良いアルカリ性の乾燥した砂質壌土を好む。単子葉類の肥大した根茎を有する多年生草本植物で長さは約50cm。葉は剣状で平たく厚みがあり、白緑色をしている。花期は晩春(4~5月)、葉間より花茎を抽出し白色の花を開く。外花被片は基部~半ばにかけて黄色のひげを有す。根茎は肥大し結節をなし、地表近くを横走する。根は根茎の下面より出て太いひげ状。

<薬効>
薬用部位である根茎を乾燥させものを健胃・利尿・去痰薬として使用し、その粉末を散布薬、歯磨き粉等の香料に用いる。今日では民間薬としてはあまり用いられない。生の根茎は激しい下痢を起こし、根茎の粉末を大量に服用すると嘔吐を引き起こす。

参考文献:日本薬草全書 監修:水野瑞夫/編集:田中俊弘

学名のIrisはギリシャ語の“虹”の意で、ギリシャ神話の虹の女神であるイリスに由来します。このIris属は花色が多彩で色鮮やかなため、虹を連想させることからこの名が付けられたとのことです。薬草園では、ニオイイリス以外のIris属の花も育てています。他にどんな色の花があるのか探してみるのも楽しいかもしれませんよ!昼休みの12:40~50には見学会を行っていますので、興味がある方は是非いらしてください!!

担当:湯村


コブシ
和名:シンイ(辛夷)        
学名:Magnolia kobus DC
科名:モクレン科
用部:蕾
用途:頭痛 鼻疾

山地林や人里に見られる落葉高木、幹は直立して高さ20mにもなり多く分枝する。
春、新葉に先立って、小枝の先に白色で大形の花を開く。花はタムシバと似ており区別がつきにくいが、コブシには花の下に小さな葉が1枚つく。葉は長さ5~20cmの倒卵形で、しわがある。
晩夏に長さ5㎝ほどでいびつな長楕円形の袋果をつけ、熟して裂けると赤い種子が白い糸状のものによって垂れ下がる。漢字の「辛夷」は本来、モクレンのことだが、誤用されたまま使われ続けている。


コブシの薬効
 頭痛、蓄膿症、肥厚性鼻炎、鼻づまりに、辛夷一日量2~5gを煎服する。肺の微熱を取り去るといわれている。
辛夷を配合した漢方薬に「辛夷清肺湯」というのがあり、蓄膿症や肥厚性鼻炎に用いられる。
 神経性高血圧、動脈硬化性高血圧、それからくる頭痛に辛夷5g、釣藤5g、菊花5g、天麻2gを合わせて煎服すると血圧を正常にし、頭痛を止める効果がある。
 虫歯が痛む時には乾いたツボミの大粒を口に含んでいると、痛みを止め、虫歯の進行を止める。

 参考文献:日本の薬草 監修:指田豊
九州の薬草 高橋貞夫

コブシは頭痛や鼻づまりなどの薬効はもちろん、写真のようなきれいな花を咲かせるので観賞用としても楽しめて一石二鳥ですよね。私の勝手なイメージですが生薬というと、薬草みたいな地味なものが多いという印象でしたがコブシの他にも芍薬などきれいな花を咲かせるものもあってとても癒されます。
普段、授業などで名前は知っている生薬も実際に見てみるといろいろな発見があるかもしれません。
4月からは薬草園見学会も始まるので、興味がある方や癒されたい方は是非見に来て下さいね!

担当:近藤・春木


モモ
和名;桃
学名;Amygdalus persica
科名;バラ科 Rosaceae
属名;モモ属 Amygdalus


 生態
中国原産の落葉性小高木。
奈良時代には渡来しており、鑑賞用のハナモモと果実としてのモモとが栽培されている。
高さ3~4mほどになり、葉は互生し、披針形で先は尖り、へりは細かく鈍く鋸歯状に切れ込み若いうちは毛がある。4月ごろ、葉と同時に花を開く。花は普通、一重でピンクであるが、白、紅、八重咲きなど品種が多い。核果はほぼ球形、種子は卵円形で種皮は赤褐色。

 薬効
薬用部は葉、種子、花(つぼみ)。
白桃花のつぼみには内用で瀉下作用と利尿作用を示すケンフェロール配糖体が含まれ、種子にはアミグダリンが、葉にはタンニンが含まれる。中医学では白桃花はその緩下作用で浮腫(むくみ)を除き、種子(桃仁)は消炎、駆瘀血の効果ありとして繁用するが、葉は使わない。
家庭での一般利用法は
① 汗疹(あせも)にはモモの葉風呂がよい。子供や赤ちゃんの場合、とくに夏場はこれで頻繁に行水をさせる。入浴後、葉の5%水煎液を塗布し、上からベビーパウダーを散布すれば、あせものよりの予防にもなる。大人では慢性湿疹、膿痂疹(とびひ)、ウルシかぶれに有効。
② 脱肛には、葉の20%水煎液で坐浴する。ただれのある場合は低温とする。

参考文献;カラー版 薬草図鑑  伊沢凡人、会田民雄 著

まだまだつぼみが多かったですが一部咲き始めていました。今回は薬効を中心に紹介しましたが他にも桜の木は割れにくく丈夫なため箸に利用されたり、また樹皮の煎汁は染料に用いられたりと、桃は鑑賞や食用として以外にも様々な形で利用されていることが分かりました。

担当;矢吹・大森

ちなみに生薬としてよく知られているのが、桃仁で種子を用います (中野)


小さい花でも…(2011.3.25

ジンチョウゲ
科名:ジンチョウゲ科/属名:ジンチョウゲ属  
和名:沈丁花
生薬名:瑞香花
学名:Daphne odora
用部:花、根皮
用途:咽喉の腫れ痛み、歯痛、リウマチ痛
配合と禁忌:麻薬性があるので、内服注意。

<花の特徴>
 常緑低木で、高さ約2m。枝は細長く、光沢があって滑らかで無毛。葉は互生し、楕円状長円形で、長さ5~8cm、幅1.5~2cm、全縁で、先端は鈍形または微突形、基部は楔形で、上面は深緑色、下面は淡緑色で、どちらもなめらかで無毛。花は香りが豊かで、白色または淡紅色、長さ1.2cmで、頭花をなし、枝端につく。包片は6~10枚で、枝針形。萼筒は外部に柔毛があり、4裂し、長さ8mm。花冠はない。雄しべは8本、雌しべは1本で、子房は光沢があって滑らか。果実は液果状で、円球形、紅色。開花期は3~5月。庭園でよく栽培される。本植物の根または根皮、葉も薬用にされる。

<処方の仕方>
 1咽喉腫痛には、新鮮な白瑞香の花と根4銭を碗に入れて引きつぶし、熱湯を加えてつき汁を服用する。
 2歯痛には白瑞香の花または根皮を2銭を煎じ、鶏蛋(鳥の卵)二個を割りいれ、煮えたら、卵と汁を食す。または、新鮮な瑞香花を杵でつきつぶし、痛むところに含む。
3初期の乳がんには、新鮮な瑞香花をつきつぶし、少し卵白を加えてともについて塗布し、1日1回取り替える。
 4リウマチ痛には瑞香花2銭、桂皮3銭を煎じて服用する。また瑞香の樹皮と葉4~8両の洗液で患部を洗う。

引用:上海科学技術出版社 小学館編 中薬大辞典 第2巻

まだまだ冬の寒さが残る薬草園には花をつけている植物が少なく・・・でもなんとか花を咲かせている植物を紹介したいと思い、見つけました。
 花の一つ一つは小さくて、それが集まって一つの花に見えるんですね。
 周りに花がないこともあってか、とても綺麗に見えました。そこで、花言葉を調べてみると、「栄光」、「不死」、「不滅」、「歓楽」、「永遠」・・・なんか素晴らしいことばかりですね。
小さい花達が集まって大きくなって、この花言葉・・・塵も積もれば山となるとはよく言ったものです。
何事もコツコツと小さい努力が大事だと感じた春の昼下がりでした。

担当:黒岩・今里

植物を見て、いろいろ学ぶことがあったみたいですね。あとは、行動に移すかは本人次第ということでしょうか… (中野)


ウメの意外な使いかた(2011.3.18

ウメ
生薬名:ウバイ(烏梅)   
学名:Prunus mume Sieb. et Zucc.
科名:バラ科
属名:サクラ属
用部:未熟果皮
用途:整腸 解熱 鎮咳
漢方:杏蘇散
民間療法:梅肉エキス

ウメの名前の由来
漢名の梅(ウメ)、ムイ、メイを日本語読みにして、ウメになったという説や、韓国語で梅(マイ)から、転訛して、ウメになったという説、薬用として黒焼きにした鳥梅(うばい)から転訛して、ウメと呼ばれたという説があります。
ウメという日本名は《万葉集》に初めて見え、その当時の当て字には烏梅・宇米・汗米・宇梅・有米・牟梅などがあり、梅という漢名も使われていました。 また、鳥梅(うばい)とは、未熟果を燻製(くんせい)にしたもので、烏のぬれ羽色のように黒く、つやがあることから、鳥梅(うばい)と名がつきました。

梅肉エキスの薬効 
内用:不明熱・疫痢・赤痢・急性胃腸カタル・盲腸炎・腸チフス・肺結核・セキ止め
外用:いんきん・たむし・白なまず・水虫
その他:避妊用

梅焼酎(梅酒)の製法と薬効
傷のない青くて堅い生梅を洗い、日に乾かして少ししなびた時、焼酎と一緒にビンに入れ密閉すると約2ヶ月くらいでできあがる。これに砂糖やハチミツを加える。 腫れものの痛み・リュウマチ・神経痛などには、梅焼酎を布かタオルに浸し罨法(あんぽう:炎症や充血をとるために、水・湯・薬などで患部を冷やすか温めるかする治療法)すれば非常に効きめあり。 肺炎または、気管支カタルで、咳が出てノドが痛む時は、布かタオルに浸して湿布をすれば特効あり。

参考文献:薬になる植物 佐藤潤平 著

梅酒を外用すると神経痛やリュウマチに効く作用があったなんて驚きました。
酒は百薬の長なんて言葉がありますが、ここで紹介した内容は一部なのでみなさん梅酒の飲みすぎには注意してくださいね。

担当:力武 矢野

身近な植物や鉱物が薬用に使われるということを知っていれば、薬がない時や緊急時に代用できるかもしれません。災害時の医療チームとして薬剤師も派遣されたりしています。いざという時に薬剤師(薬学者)は何ができるのでしょうか…しっかり考えておきたいものです。 (中野)


ギャップに注意(2011.3.11

スイセン
生薬名: スイセンカ(水仙花)・スイセンコン(水仙根)
学名: Narcissus tazetta L. var. chinensis Roem.
科名: ヒガンバナ科

地中海沿岸の原産で、日本へは中国から伝来したとされ本州関東地方以南の暖地の海岸近くに生えるほか、観賞用に庭園などでよく栽培されるヒガンバナ科の多年草。高さは20~30cm、花期は1~4月で茎の頂に白色の花を4~8個つける。鱗茎は卵型で下方に多数白色のひげ根を出す。スイセンという名は中国での呼び名「水仙」を音読みしたもの。属名Narcissusはギリシャ神話に登場するナルキッソスに由来する。彼は神に罰を与えられ、泉に映った自分の姿に恋をしてしまい、水辺から離れられなくなり憔悴して命を失ってしまう。ナルキッソスが亡くなった跡に咲いた花がスイセンであったという話である。

薬用部位は鱗茎で消腫薬として、でき物などに用いられる。ただし、有毒なアルカロイドであるリコリンなどを含んでいる有毒植物であるため内服してはいけない。葉がニラと似ているため、ニラと間違えて食べ中毒症状を起こすという事例が時々報告されている。ニラとの大きな違いは、葉からの臭いが無いことと鱗茎がある点である。
一方中国では、花を活血調経薬として内服し子宮の諸症、月経不順に用いているようである。
参考文献 中薬大辞典 1998

まだ春休みのがらんとした薬草園に凛と咲く綺麗な水仙の花を見つけました。
お正月の生け花にもよく使われていますよね。
調べてみると、学名はギリシャ神話に登場するナルキッソスに由来するとか。自分の美貌に酔いしれる人をナルシストと呼ぶのもここから来ているわけですね。水仙の花ことばが「うぬぼれ」「自己愛」「エゴイズム」などいい言葉ではないのもわかる気がします。面白い!
しげしげと葉っぱを見ると、本当にニラに似ています。葉だけ見ればわからないかも…
しかし有毒ですから、みなさん誤って食べないように気を付けてください。
可憐な花なのに有毒植物…美人には気をつけろ、ということでしょうか。

担当:田中・湯村


植物の誤食は危険ですね。山菜のおいしい時季にもなりますので注意したいものです。
あと、最近、スイセン(近縁植物かもしれませんが)のレクチンがインフルエンザに効くのではという報告があったような… (中野)


昔のもの
~2010

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