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生化学教室の歴史

占野廣司名誉教授

 生命は、過去、現在、未来へと幾世代にもわたってつながれていく。地球上の生命体は、激変する環境の下で、いったいどのようなメカニズムで自己の命を保持しつつ、次の世代に命をつないできたのであろうか。私は、こうした生命現象のもつ神秘性や奥深さにひかれ、生命の不思議解明に挑戦する『生化学』という学問にロマンを感じ、はや40有余年!心楽しき年月であった。
 人類は史上かってないスピードと規模で高齢化社会を迎えており、政治、経済、社会のあり方の大変革が求められている。我々が携わる医療・薬学の分野もその例外ではない。生理機能や疾病の本質を分子レベルで追求していく生化学は、医学・薬学のみならず広く生命科学を学ぶ学生にとって、その学習の重要性がますます増大していくであろう。来たれ!若人、知的な興奮に満ちた生化学の世界へ。


[現・旧職員] 氏名 (旧姓) 現職員 在職期間

教授

永松 淳雄    1960年4月~1996年3月
占野 廣司     1972年4月~2012年3月
添田 秦司    1974年4月~現在

准教授

本田 伸一郎    2009年4月~現在
小迫 知弘    2008年4月~現在

助教(助手)

柳井 良淳    1960年4月~1960年12月
岡村 照子 (大熊)    1960年4月~1965年3月
守田 迫代 渡辺 満子 1960年4月~1963年11月
関根 敏子 (林田)    1964年4月~1976年3月
森 郁子 (大野)    1965年4月~1966年3月
堀 民子 (浅川)    1966年4月~1970年3月
藤原 道弘    1966年4月~1968年3月
松藤 由紀子 (竹内)    1968年4月~1972年3月
松嶋 澄子 (辰巳)    1970年4月~1973年3月
酒井 由美子 (池田)    1973年4月~1975年5月
玉川 禎子 (黒岩)    1975年10月~1978年3月
添田 幸枝 (樋口)    1976年4月~1979年3月
福元 洋子    1978年4月~1984年3月
井ノロ 仁一    1979年4月~1991年10月
戸田 晶久    1984年4月~1995年3月
伊藤 智恵    1984年4月~1997年3月
木原 太郎    1996年4月~2000年3月
吉田 育子 (梅末)    1997年4月~2001年3月
小柳 悟    2000年4月~2005年11月
落合 敬史    2001年4月~2007年12月
藏元 佑嘉子    2006年4月~2013年3月
元流 梨恵    2009年4月~2013年12月
相川 晃慶    2012年4月~現在
坂田 晃    2013年4月~現在
刀根 菜七子    2014年4月~現在

学位取得者

昭和59年
井ノ口 仁一 KinaseⅡのTripeptidyl Carboxypeptidase 活性

昭和63年
山川 直美 プロリン・エンドペプチダーゼの生理的役割の究明

平成5年
戸田 晶久 病態時の薬物代謝研究 糖尿病ラットのアミノピリン代謝
竹中 重幸 油症診断基準因子としての体内多塩素化クアテルフェニルならびに米糠繊維の油症治療効果に関する基礎的研究

平成11年
井上 由紀子 ヒトリンパ球向性ウィルス感染の疫学的研究への合成ペプチドの応用

平成17年
藏元 佑嘉子 Studies to establish a chronopharmacotherapy of anti-cancer drugs based on the molecular circadian clock

平成18年
落合 敬司 神経変性疾患の予防・治療を目的としたマイクロドメイン発生型セラミドシグナルの制御に関する研究
坂田 晃 セラミドシグナルからみた炎症性腸疾患の病態メカニズム解明シグナル遮断剤創製による治療効果の検討

平成21年
林田 論 老化・寿命の制御におけるNAD+依存性脱アセチル化酵素SIRT1の役割に関する研究

大学院修了者

昭和49年
添田 秦司 Pyridylalanine AnaloguesのTyrosine代謝に及ぼす影響について
昭和54年
井ノ口 仁一 KinaseⅡのTripeptidyl Carboxypeptidase 活性
昭和55年
戸田 晶久 ラット脳および体内各組織Serotonin (5-HT) 量に及ぼすdl-3-Pyridylalanine (3-PA) の影響
昭和56年
安部 一成 ブタ腎カリクレイン及びそのインヒビター
昭和57年
籐 将勝 ラット脳セロトニン量に及ぼす3-Pyridylalanineの影響について
昭和58年
大山 政則 プロリンエンドペプチダーゼの精製とその性質
昭和60年
山川 直美 プロリン・エンドペプチダーゼの生理的役割の究明
昭和61年
坊 茂憲 DL-α-Amino- (pyridine) propionic Acid Analogs および関連化合物による肝Tryptophan Pyrrolase活性の抑制に関する研究
昭和62年
大浦 真人 檳榔子・タンニンの降圧効果に関する研究
柿木 基治 組織t-PAの簡易精製法の確立
昭和63年
伊東 悟 メチレンアミノ化合物の降圧効果に関する研究
原田 直尚 TP阻害剤に関する研究
平成元年
大木 宏彦 含硫糖質およびペプチドによる
組織プラスミノーゲン・アクチベーター活性の制御
平成2年
貞光 隆徳 肝トリプトファンピロラーゼ活性の変動と脳セロトニン代謝
百崎 啓子 スフィンゴ糖脂質生合成阻害剤 (PDMP) によるB16メラノーマ細胞の接着及び浸潤の抑制
安河内 正浩 牛脳セラミド合成酵素の研究
平成3年
石井 直人 アジュバント関節炎ラットの薬物代謝能
坂口 真也 フコイダン及びその高硫酸化誘導体の血液凝固・線溶系に及ぼす影響
神保 雅之 グルコセレブロシド生合成阻害剤 D-threo-PDMP のルイス肺癌に対する転移抑制効果及びスフィンゴ糖脂質含量への影響
平成4年
荒木 紀雄 セラミド合成酵素の部分精製とその性質
隈元 幸洋 ルイス肺癌 (3LL) 細胞のラミニン及びⅣ型コラーゲンへの接着に及ぼすスフィンゴシンの影響
中島 剛 脳セロトニン代謝に及ぼす肝臓トリプトファンピロラーゼ誘導の影響
平成5年
大曲  祐介 硫酸化多糖の血液凝固・線溶系因子に及ぼす影響
木原 太郎 アジュバント関節炎ラット肝のシトクロムP-450含量低下機序の解明
坂本 雅彦 牛肝セラミド合成酵素の精製
平成6年
石田 聡 ルイス肺癌 (3LL) 細胞の転移に及ぼすフコイダン誘導体の影響
岸本 浩行 セラミド合成酵素の活性測定法の改良と部分精製
平成7年
河内 猛 ウシ肝臓ミトコンドリアのセラミド合成酵素の精製と特性解明
藤井 伸成 ヒト血液内皮細胞傷害時におけるプラスミノーゲンアクチベーターインヒビターの産生・分泌に及ぼす過硫酸フコイダンの影響
平成8年
池浦 英宣 牛脳Fatty acyl CoA : sphingosine acyltransferase の精製
石井 博美 ヒト胎盤からのエンドセリン変換酵素の精製と特性
本田 興宣 ヒト血管内皮細胞におけるプラスミノーゲンアクチベーターインヒビターの産生・遊離に及ぼすスフィンゴ脂質の影響
渡邊 真穂 ヒト胎盤のシスチニールアミノペプチダーゼの精製及び性質
平成9年
吉田 育子 ラット肝薬物代謝能に及ぼす発熱の影響
小若女 孝 ウシ肝臓セラミド合成酵素に関する研究
柴田 芳明 血管新生に及ぼす過硫酸化フコイダンの影響
平成10年
黒川 陽介 ウシ脳セラミド合成酵素に関する研究
山津 祥子 白血病ラット細胞からのトリコトリエンC4シンターゼの精製とその特性解明
角田 猛 セラミドを情報伝達因子とする血管内皮細胞におけるプラスミノーゲンアクチベーターインヒビター1の放出機構
平成11年
木村 公彦 アストロサイトの線溶因子放出能に及ぼす細胞内セラミドの影響
小迫 知弘 過硫酸化フコイダンの血管新生抑制作用に関するメカニズムの究明
平成12年
岩田 研爾 血管内皮細胞における線溶抑制因子の産生・遊離に及ぼすde novo 合成セラミドの影響
細田 佳子 ウシ肝ミクロソーム画分に存在するセラミド合成酵素の精製とその特性化
安井 由希子 ウシ脳可溶性画分に存在するスフィンゴミエリン結合タンパク質の単離精製とその特性
平成13年
小田 真稔 神経細胞におけるアポトーシス誘導に及ぼすアストロサイト放出線溶阻止因子PAI-1の影響
落合 敬史 TNF-α誘起の神経細胞死に及ぼすサフラン成分クロシンの影響
小湊 貴昭 スフィンゴミエリナーゼ阻害剤の新規合成とその生化学的活性評価
平成14年
久我 稔 担癌動物におけるセラミドレベルの変動とその要因となるジヒドロセラミド合成酵素の特性解明
島田 卓二 新規合成プロテインチロシンフォスファターゼ阻害剤の血管新生促進効果
谷川 昇 腫瘍に伴う血管新生に対する硫酸多糖体フコイダンの抑制作用とその機構解明
中川 博雄 抗腫瘍効果増強を目的とした血管新生阻害薬の至適投与法に関する研究
平成15年
今任 拓也 線溶阻止因子・PAI-1の神経栄養因子としての役割とその機構
大野 茂知 栄養因子枯渇による神経細胞死に及ぼすサフラン成分クロシンの影響
藏元 佑嘉子 腫瘍細胞において産生される血管内皮増殖因子(VEGF)の日内変動制御機構の解明
辻 嘉章 スフィンゴミエリナーゼ阻害剤の創製と細胞ストレスシグナル遮断剤としての評価
平成16年
坂田 晃 スフィンゴミエリナーゼ阻害剤の創製と炎症性腸疾患モデル動物を用いたその薬効評価
福田 金正 PC-12細胞の生存シグナルに及ぼすLovastatinの影響
吉住 亜紀子 腫瘍細胞動態の日周リズム制御における血小板由来増殖因子(PDGF)シグナル伝達経路の役割
平成17年
柿本 秀樹 5-Fluorouracil代謝酵素Dihydropyrimidine dehydrogenase活性の日内変動制御機構
日下部 聖人 スフィンゴミエリナーゼ阻害剤による脂肪細胞のインスリン抵抗性改善効果
四宮 和寿 神経細胞におけるc-Jun活性化を介した1型プラスミノーゲンアクチベーターインヒビター(PAI-1)の神経保護作用
杉安 美紀 高脂血症治療における時間薬物療法の有用性に関する臨床生化学的評価
秦 晃二郎 腫瘍細胞内におけるtopoisomerase Ⅰ活性の日内変動制御機構
藤木 純也 脂肪細胞内におけるPAI-1遺伝子概日性発現リズムの制御機構
平成18年
岡澤 須磨子 生体機能の日周リズムへ及ぼす合成副腎皮質ホルモン製剤の機構解明
粕谷 真和 スタチン系薬剤が有する神経分化促進作用の分子機構解明
田中 時恵 脂肪細胞分化に果たすスフィンゴミエリン加水分解経路の役割
保田 和哉 腸上皮細胞におけるIL-8の放出およびApoptosisに及ぼす新規合成SMase阻害剤(SMA-7)の影響
平成19年
小川 英則 至適投薬タイミングを考慮した5-Fluorouracilと血管新生阻害剤の併用療法に関する研究
竹中 由香 酸化ストレス誘発神経細胞死に対する prosaposinの保護効果とその分子機構解明
林田 論 脂肪細胞への分化に伴うPlasminogen activator inhibitor-1遺伝子の発現変化のメカニズム
福山 雄卯介 マウスを対象にした5-Fluorouracilの時間薬物動態学的研究
平成20年
久保田 知佳 糖尿病モデルマウスにおける生体リズム変容に関する研究
鍋山 卓志 脂肪細胞でのPPARγ2発現におけるセラミドシグナルの役割解明
東 みお T細胞受容体を介したIL-2放出シグナルとセラミド産生経路との関連究明
松本 宜子 VEGF/vasohibin制御機構を介した血管内皮細胞増殖に対する酸化ストレスの影響
元流 梨恵 生体エネルギー代謝に及ぼす概日リズム変化の影響
平成21年
有元 明恵 NAD+ 依存性脱アセチル化酵素SIRT1および代謝制御因子PPARαの発現に及ぼすカロリー制限の影響
古田 麻衣子 酸化ストレス時におけるprosaposinのアポトーシスシグナル制御機構
平成22年
相川 晃慶 成人T細胞白血病の病態発現における長寿関連因子sirtuinの役割
榊原 侑子 3T3-L1細胞におけるスフィンゴミエリン加水分解経路を介した脂肪細胞への分化制御
坂口 由佳 脂肪細胞における時計遺伝子発現に及ぼすピオグリタゾンの影響
荘司 晃寿 長寿遺伝子SIRT1による白血病細胞アポトーシスの制御
平成23年
今村 翔 民間伝承植物のガン治療薬および予防薬としての可能性
野見山 融 NAD依存性脱アセチル化酵素Sirt1及び転写因子FoxO1による筋細胞の分化制御
安田 千穂 アロマターゼの脳特異的発現に関与する転写因子Deaf-1の機能ドメインの解析
平成24年
久保 光範 SIRT1を標的とした創薬による成人T細胞白血病治療法に対する検討
中山 利香 サフラン成分クロシンの神経細胞死抑制機構