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研究概要


1)「超分子化合物の抗がん剤としての医薬品開発」

  ロタキサン系化合物([2]rotaxane)の抗腫瘍効果をヒトならびにマウス大腸癌、皮膚癌、肺癌、子宮頸癌、グリオーマ、白血病細胞の増殖抑制効果を世界で始めて発見しました。腫瘍細胞増殖抑制作用は5-FUより数百倍強力です。この化合物の構造は極めて特異的で、これまでの全世界の薬学者(製薬企業も含め)あるいは医療系に携わる誰一人として、「薬」への応用など全く考えられていなかったものです。一部の化合物は既に抗がん剤としての国内特許を取得し、海外3ヶ国に国際特許出願準備中で、さらに現在、同系の他10種類の化合物を国内申請中です。論文は特許出願の都合上未発表ですが、取得したものについては順次投稿準備中です。医薬品として世に出るまでには多くの時間と費用が掛かりますが、途轍もない夢があります。

 さらに、これを用いた新しい薬物治療法も考案中です。薬物治療の概念を変えるかも知れない研究です。(取得した特許番号;第3741706号、第3887008号)



2)「タミフルなどの抗インフルエンザウイルス薬の異常行動の検定方法とその防御に関する研究」

  新聞等で良く報道されている通り、現在異常行動が、医薬品によるものか原疾患の特性によるものか、明確に判断がなされていません。「医薬品によるものと断定できない」との報告がされていますが、最近、統計の誤りで、医薬品による可能性が高まったとの報道がありました。

いずれにしても、現在、公的機関における医薬品審査項目において、前臨床段階における医薬品の有害作用としての異常行動の評価法がありません。当教室では、以前よりJumping行動の基礎的検討を加えており、一定の評価法を確立しつつあります。この行動を異常行動のモデルとして評価できるのではないかと考えています。

また、発現する異常行動を抑える方法の検討も開始しております。

小児の未来を考えたとき、この研究の意義は極めて重要と言わざるを得ません。




3)「アルギニンやタウリンとカフェインの相互作用の解析」

  古くて、新しいテーマです。マウスの運動を指標としてみると、そんなに多くない用量を併用すると、カフェインの運動興奮作用がこの2種のアミノ酸で著しく増強されます。この機序は、今もって未解決ですが、当教室では脳内の一酸化窒素(NO)の関与があるのではないかと考えています。アルギニンはNOの原料となるので、説明可能ですが、タウリンの場合はそのようなことがなく、現段階では説明がつきません。未知のメカニズムが隠されているかも知れません。

いずれの物質もサプリメントや食品にも含まれているので、健康・運動・病気・精神機能などと関連するところです。是非、皆さんと共に解明したいものです。



4)「ジェネリック医薬品の情報収集と調査研究」

  ジェネリック医薬品は、先進諸外国と同等かそれ以上の審査項目で、先発医薬品と同様に審査され、認可された医薬品ですが、わが国ではその使用頻度が欧米に比べ極端に低いのが現状です。

高齢化社会が急速に進展し、患者の長期にわたる服用や経済的負担も多様性を増し、医薬品の選択にも影響を及ぼす時代となって来ております。したがって、品質はもちろんのことですが経済的にも考慮し、医薬品の選択肢の幅を広げることは、多くの国民に取りまして必要なことと考えます。また、患者中心としたその適正使用に係わることこそ薬剤師の真の職能発揮の場が開かれることと思います。

ジェネリック医薬品が諸外国では全く問題なく、広く使用されている現状と薬剤師への高い信頼性を見るにつけ、日本で使用されない原因は何か、品質に問題があるのか、その他の理由なのか考えたいと思います。

また、製品に致命的な問題が無いのであれば、使用促進に向けどのようにすれば良いかについても考えたいと思います。

純学問ではありませんが、処方せん記載の規定が変わったことも踏まえ、患者さんのQOLとも関連し、極めて重要な課題と考えます。


以上、4課題の他にも幾つかありますが、現在、最も力を入れている課題です。

学生でも、薬剤師として働いてある方でも、これらの問題に参画し、我々と共に解明して行きたい希望がある方はチャレンジしてください。

いずれの課題も国内はもちろん国際学会などの発表に十分通用する内容なので、世界的視野での見聞を広げることができます。



特許関連

特許取得

1)抗ガン剤 特許3741706 ([2]カテナンの応用特許)

   20051118日取得 (2004.3.8申請)

2)抗ガン剤 特許3887008 ([2]ロタキサンの応用特許)

   2006121日取得 (2006.10.14.申請)

現在アメリカ合衆国、EU、中国に申請準備中

特許申請中

1)異常行動防止薬

   出願日20085月7日(出願番号:特願2008-121706号)

特許申請準備中

1)抗ガン剤 新規[2]ロタキサン化合物数種(共同出願;東京工業大学、近畿大学)

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