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薬学生への期待

6年制の薬学部では臨床の分かる薬剤師養成を目指して教育が成されております。病気の分かる薬剤師、病気に対して医師と対等に議論できる薬剤師、そして薬学部でないと学習できない薬の化学構造に関する知識や薬の作用点である受容体へ効果などを熟知した薬剤師になって欲しいと思います。そのためには日頃からコツコツと勉強を積み重ねることが大事と思います。

Question1
教室配属を考えているのですが、3年次生は何をするのですか。

Answer1
研究テーマは、「研究内容」に示すとおりです。各テーマごとに助教の先生あるいは博士課程の大学院生や4年次生以上の学生さんが実験に従事しています。新たに教室に配属された3年次生は数名づつに分かれてテーマごとに配属され、個々のテーマで先輩や先生の指導のもとで実験を行います。5年次の卒論発表会および6年次の卒論提出に向かって楽しく興味をもって実験しています。配属学生は原則として特別実験グループとして単位認定しますが、文献検索グループとして非実験系の単位認定も可能ではあります。しかし実験はなくても卒業論文は必要です。動物実験をするかしないかの違いだけです。文献検索も毎日教室に来て、先生の指導のもとにセミナー室等で調べ物やレポート作成をします。文献検索は自宅研修で大学にこなくていいということでは決してありません。

Question2
講義で習った薬理学と臨床疾患薬理学はどのように違いますか。

Answer2
2年次の基礎薬理学および3,4年次の疾患薬理学は薬学の基礎となる学問で新コアカリキュラムによって決められている科目に沿ったものです。教室の研究はこれを基盤にして、病気に苦しんでいる患者さんを薬物治療で治療しようという現実的で医療現場に最も近い内容の研究をしています。実際に教室で考案して前臨床(動物実験)を行い、臨床試験を経て実際に病院で患者さんに使われている薬もあります。病気を薬で治すことは薬学の果たす使命であり、動物実験で薬の効果を見いだし、臨床に役立てるという医学と薬学の接点となることが我々の教室の役割です。

Question3
動物を触るのが苦手ですが大丈夫でしょうか。

Answer3
基本的に動物を用いて病気の原因追究や薬の作用を調べています。教室では行動薬理学という動物の行動変容から薬の効果をみる実験がほとんどなので、毎日動物を飼育しながら行動の変化から薬効評価をします。迷路学習などが中心ですが、動物を触らないと実験はできません。原則として動物実験を受け付けない学生の配属は難しいです。動物アレルギーを持っている学生は教室での実験はできませんが、どうしうても薬理学的研究がやりたいという学生さんには、培養細胞を用いた実験などに従事するという現状はあります。触るのが苦手と言っていた学生さんもすぐに慣れるのも事実です。

Question4
学会発表をする機会がありますか。

Answer4
臨床疾患薬理学教室では毎年20演題以上を学会報告しています。博士課程大学院生はもちろんのこと、平成21年の3月には4年次生が全国規模の学会(日本薬学会)で堂々と発表しております(写真集参照)。配属したすべての学生さんは卒業までに最低1回は学会で発表することを目標に頑張っています。

Question5
在学中に海外留学して研究をしたいと希望していますが、派遣は可能でしょうか。

Answer5
薬剤師国家試験受験資格は6年間の薬学教育が必須です。これには病院・薬局での長期実務実習を含みます。従って6年間の学部教育の中で、研究目的での海外留学は今のところ難しいのが現状です。臨床疾患薬理学教室ではこれまでに大学院生や大学院修了者を米国の研究機関に送り出してきましたが、これは講義等に支障がないからできたことです。また、一般的に研究留学は博士号を持たないと受け入れてくれない現状があります。教室配属した学生さんが学部の講義を放棄して研究で留学することはできません。大学院博士課程に進学した場合は可能な場合もあります。

Question6
国家試験の対策は何か行っていますか。

Answer6
3年次秋期に配属した学生さんは、春休みにCBT対策、4年次になってからの1年間は実験の合間にCBT対策や国家試験勉強をしています。学年ごとの先輩陣が手取り足取りていねいに勉強の面倒をみてくれます。ファミリーな教室の特徴でもありますが、先輩の助言は本当に役にたっています。教室配属は国家試験の勉強の場所を与えるためだけのものではありません。教室の歴史上、実験をやり学会発表もし有意義に教室での生活をした学生さんほど平常成績も優秀で国家試験も難なく合格しているようです。要は集中力と思います。

Question7
教室行事にはどのようなものがありますか。

Answer7
臨床疾患薬理学教室は大所帯ではありますがファミリーを売りにしている教室でもあります。実験も一生懸命やる分、息抜きも皆で徹底してやります。春は3月の花見大会、6月は梅雨の合間を縫ってビアガーデン、8月は実務実習の夏休みを利用して1泊2日の教室旅行、10月は学会会場で打ち上げ、12月は大忘年会、2月は謝恩会と飲み会がオンパレードです。

Question8
教室の卒業生はどのようなところに就職していますか。

Answer8
病気に立ち向かう薬理学の研究をしてきた学生さんですから、研究の領域に進む方も多いです。旧課程では教室に配属した学生さんのほとんどが大学院修士課程に進学しました。女性が多いのも特徴ですが、薬剤師になるにしても病気の分かる薬の分かる薬剤師を目指す学生が多いようです。教室の出身者で大学教授の道を歩む者も少なくありません。九州大学病院、岡山大学薬学部、愛媛大学病院、九州保健福祉大学、長崎国際福祉大学、武庫川女子大薬学部の教授陣および教官には当教室の出身者がいます。製薬企業にも多くの卒業生がいます。病気の分かる薬剤師として国公私立病院の薬剤師になった卒業生も多くいます。60%は薬剤師、20%は製薬企業、5%が大学教授というのが現状です。

Question9
毎日アルバイトをしたいのですが、できますか。毎日クラブ活動をしたいのですが、できますか。

Answer9
学生さんの中には、日曜日以外は毎日夕方の時間帯にクラブ活動やアルバイトがしたいという人がいます。教室に配属した学生さんは原則として毎日教室に来ていただきます。文献検索チームであっても毎日アルバイト三昧、クラブ活動三昧ということは許可しておりません。教室での実験や勉強を通じて人の命をあずかる医療人としての素養を養うのも大切です。現在のところ配属した学生全員が実験グループで毎日教室に来て実験をしております。たとえ文献検索でも毎日教室に来て先生の指示を受けることになります。申しわけありませんが、アルバイトやクラブ活動が主で実際には教室には来れないという方の配属はしておりませんのでご了承ください。

Question10
実験は何時頃に終わりますか。

Answer10
動物実験は、動物舎の規則正しい明暗サイクルの中で行います。従って動物舎が消灯する午後7時以降は実験できません。学生さんの実験は7時過ぎには終わります。女子学生が多いので、皆で連れ合ってできるだけ早く帰宅するように指導しております。

大学院進学について

Question1
大学院への進学を考えていますが、詳しく教えてください。

Answer1
大学院に進学希望の学生は、新制度の6年次を卒業した後、4年間の博士課程に進学することになります。修了時には最高峰である「博士(薬学)」の学位が授与されます。薬の専門家として医師と対等かそれ以上に病気に立ち向かうためにはぜひとも博士号をお勧めします。女子学生が多い中ですが、これからの薬剤師は医療協力者(Co-Medical)ではなく、医師と同等の医療スタッフとしての立場になります。博士課程で自分の能力を高めることもこれからは必須になります。
博士課程では、「研究内容」で示した研究内容について、さらに自分のやりたいことを加味してテーマ設定をします。奨学金も受けることが可能です。

4年制度の他学部(理学部、農学部、工学部、その他)の卒業生で医療関係の職業に就職したい方、あるいは旧課程4年制度の薬学部の卒業生で博士課程に進学したい方のために、健康薬科学専攻大学院修士課程が併設されています。本学だけでなく福岡あるいは九州出身の他学部の方の入学をお勧めします。社会人修士課程もあります。

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